暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
60話:英雄(ヒーロー)≠ヘ遅れた頃にやってくる
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れたガイストカッターは弧を描き、Uターンして士の背中に向かっていった。
そう、アポロガイストの真の狙いは、士の背後からの攻撃だったのだ。
「―――バカはてめぇだよ」
「何っ!?」
だが士はその狙いも読んでか、タンッと跳ねるようにジャンプする。背後から襲い掛かろうとしていたガイストカッターは、ジャンプした士の下を通る羽目になる。
さらに士は剣に魔力を付加、そしてガイストカッターの丁度中央に剣先を突き刺した。
その瞬間、ガイストカッターにヒビが入り、まるでガラスのように粉々に砕け散った。
「なっ、そんな馬鹿な!?」
「お決まりの追尾機能…読みやすいぜ」
ガイストカッターがいとも容易く砕かれ、驚愕するアポロガイスト。あの程度の一撃で砕かれる程、あれは脆くはない筈…!
「俺の仲間を、あまり嘗めない方がいいぞ?」
士のそんな一言に、アポロガイストは再び驚愕する。まさか、先程の戦いで既に傷つけられていたのか、あの小娘に!?そこを奴は狙って…!?
「はあああっ!」
「しまっ―――」
驚愕するアポロガイストに、襲い掛かる士の剣。驚愕したことによって見せた隙、捨て置くことはしない。
数回の斬撃を浴びせ、大きく振り上げる。当然アポロガイストはそれを防ごうと、アポロフルーレを取り出し構える。
士は迷いなく、魔力を付加させた剣を振りぬき、今度はアポロフルーレをも粉砕する。
ぐっ、と声を漏らすアポロガイストに、追い打ちをかけるように剣を振り上げる。アポロガイストはそれを食らい、火花を散らしながら吹き飛んだ。
「さぁ、そろそろ終いにしよう」
〈 ATACK RIDE・ILLUSION 〉
そう言って士はライドブッカーからカードを取り出し、発動。その背後からもう一人のディケイドが現れる。
「そっちは頼むぜ?」
「おう」
〈 Gun mode 〉
分身体の士はライドブッカーをまた銃にして、今度はカードを取り出す。そのカードに描かれているのは、金色のディケイドのマーク。
それを投げるようにライドブッカーに放り込み、バックルを押す。
〈 FINEL ATACK RIDE・de de de DECADE ! 〉
音声と共に銃身に手を添えて、ゆっくりと銃口をアポロガイストに向ける。銃口の先にはディケイドのマーク、そしてその先に円形に配置され回転する十三のライダーズクレスト。それらは全て、金色に染まっている。
「ヌゥ…私は、こんなところでぇっ!!」
ようやく立ち上がったアポロガイストは、最後の武器アポロショットを構える。
〈 Final dimension blast 〉
「はあああああああっ!!」
「ヌオオオォォォォ!!」
そしてほぼ同時に引き金
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