暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
60話:英雄(ヒーロー)≠ヘ遅れた頃にやってくる
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撃し、後退する。

そこへ振り向いたシャドームーンが再びサタンサーベルを構え、襲い掛かる。

「であぁあ!」
「なっ!?グアァ!」

だがそれを士は振り向きざまに振り上げたライドブッカーで弾き、上から斜めに一閃。シャドームーンの体を傷つける。
そこからさらに抜き銅のようにすれ違いざまに斬りつける。シャドームーンのがら空きな背中に後ろ蹴りを入れ、地面に転ばせる。

シャドームーンの転がった先には、銃を構えたアポロガイストが。銃口を向けているのを見た瞬間、士は横に転がるように飛ぶ。
飛んだ瞬間、アポロガイストの凶弾が飛んできた。もう数瞬遅ければ危なかった、と内心冷や汗をかく士。

しかしそれでもアポロガイストの攻撃は止まらない。再び照準を合わせてきたことに気づき、士はまた回避行動を取る。

〈 Gun mode 〉
「はぁっ!」

アポロガイストの弾丸を避けつつも、士はライドブッカーを銃に変え、引き金を引く。ファイナルコンプリートになった恩恵で強化された弾丸は、アポロガイストの弾丸を相殺した。

「ヌッ、私の弾丸を…!」
「ハアッ!」

驚くアポロガイストだが、その側に並んだシャドームーンが手の平を翳して攻撃を仕掛けてきた。士は慌てて転がって、その攻撃を回避する。

「チィッ!ちょこまかと…!」
「だあぁ!」

シャドームーンの攻撃を避けた士は、シャドームーンに向かって走り出す。
それを見たシャドームーンは驚きはしたが、絶好の機会だと判断。まっすぐにやってくる士に剣を斜め左から振り下ろす。

だが士は右斜め上から来る斬撃を、急停止からの上半身の動きだけで避ける。
そして右足を振り上げ、回し蹴りをシャドームーンの顔面目がけて放った。

(来たな…!)

しかしシャドームーンも、ただ攻撃した訳ではない。サタンサーベルは右手だけで持ち、左腕で攻撃に対処する。
狙い通り見事左腕に回し蹴りが当たり、直撃を避けたシャドームーン。左腕は弾かれたが、代わりにサタンサーベルの方へ腕を回せた。

これで隙を見せた奴に剣を振れば、と考えサタンサーベルに力を込めた、その時。
士は次に先程振りぬいた右足だけで飛び、左の後ろ回し蹴りを繰り出してきた。

流石にこれには対応しきれず、シャドームーンの顔面に見事左足の踵が命中。そのまま振りぬかれ、シャドームーンは大きく吹き飛んだ。

「フンッ!」
「っ!」

そこへアポロガイストが、自らの盾であるガイストカッターを投げてきた。
突然の事だったが、士はそれを避けライドブッカーを剣にして、アポロガイストに向かって走り出した。

(バカめ!かかった!)

しかしそれを見たアポロガイストは、兜の下でニヤリと笑った。
それを合図とするかのように、躱さ
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