暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
60話:英雄(ヒーロー)≠ヘ遅れた頃にやってくる
[7/13]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
り上げ、二体に向かって走り出す。剣を振りながら、途中で蹴りやパンチを織り交ぜながら戦っていく。
―――いつもそうだ。
彼はいつも自分達を守ろうと、全力で戦ってくれる。自分達の為に、それはもう死に物狂いと言った風に。
でも、これでいいのだろうか?自分達は、守られるだけで。
いつも守ってくれる。だけど、彼は自分の所為で戦うことになってしまった。結果的には、彼を取り戻すことができたが……それでも、その原因の一つは自分にもある。
なら、今度は自分が―――“彼を守る”番じゃないだろうか。
彼に「背中を向けて戦う」までいかないにしろ、「彼の隣」で、「彼の背中を預けられて」戦うことが、できないだろうか。
私はバリアジャケットの下から、ある物を取り出す。それを両手で握りしめる。
あの二体の怪人は強い。今の彼が負けるかもしれない。だからこそ、これが必要だ。
「…やれるかな、私に」
〈勿論、マスターなら必ず〉
そう返してくれたレイジングハートに、ありがとうと礼を言い立ち上がる。
私のこの行動が、吉と出るか凶と出るか…それはまだわからない。
ただ、この一手が彼の助けになるように……彼の勝利につながるように……
そして―――いつか自分が「彼の隣に立つ」為の…第一歩になるように……
「ハァアッ!」
「ヌアッ!」
「ぐあああっ!」
振りぬかれた二振りの剣が、士を襲う。地面に倒れた士は剣を支えに立ち上がろうとするが、それは膝立ちで留まってしまう。
「はぁ、はぁ…」
「おとなしく我々の軍門に下って欲しいところだが…」
「やはり気絶させた方が手っ取り早いのだ」
くっ、と声を漏らす士。そこへゆっくりと、余裕という態度でやってくる二体の怪人の姿。
(やっぱきついなぁ、シャドームーンとアポロガイストを同時に相手するなんて…)
その様子を見た士は、心の中で苦笑いを浮かべる。
流石はあの仮面ライダーを苦しめた幹部級の怪人だ。その実力は、確かなものだ。
「さぁ、再び我々と共に世界を…」
「…くそっ…やってくれるぜ…!」
せめて置いてきちまった“あれ”があれば…。そう思いながら、立ち上がる為に両足に力を込めた。
――――その時、
「士くぅぅぅぅんっ!!」
「―――っ!?」
突如背後から、己の名前が士の耳に飛び込んだ。
その唐突さに、思わず振り向く。
その時士の目にに映ったのは、腕を振り上げる―――というより、何かを投げるように腕を動かしていた後の…なのはの姿。
そして、士となのはの間を飛んでいる物体。携帯のような四角いそれは、回転しながら宙を舞
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ