暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
60話:英雄(ヒーロー)≠ヘ遅れた頃にやってくる
[5/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
くるアポロガイストに横一閃。

「ヌッ!?」
「だぁ!」

アポロガイストはガイストカッターで防ぐが、士はさらにガイストカッター越しに前蹴りを放ってアポロガイストを押しのける。
さらにそこへシャドームーンの剣が襲い掛かるが、それを掻い潜るように避ける。

〈 Gun form 〉
「はぁっ!」

士はライドブッカーを銃へ変形させ、銃口を向け引き金を引く。放たれた弾丸を、シャドームーンは剣で、アポロガイストはガイストカッターで防ぐ。
さらに士は引き金を引きつつ、二体の怪人に向かって駆け出す。

「ハァアッ!」
「くっ…!」

そこへ繰り出されるシャドームーンの剣をライドブッカーで受け流し、シャドームーンと肩をぶつけるような体勢で剣を押さえつける。

「そこぉ!」
「ヌゥッ!?」

そして抑える手から反対の手へライドブッカーを移し、アポロガイストに向けて弾丸を放つ。フルーレで斬りかかろうとしていたアポロガイストは、直前で防ごうとするが間に合わず少しダメージが通る。

「フンッ!ハァ!」
「ぐあっ!?」

だがそこでシャドームーンが拘束を弾き、士を斬りつける。士は火花を散らしながら後退するが、それでもシャドームーンに向けて弾丸を放つ。シャドームーンはそれを跳躍することで避ける。
















そんな士達の戦いを、離れたところで見ていたなのは達。
相変わらず魔導士とはまたベクトルが、次元が違う戦いに全員が見入り、茫然とする。

魔力ではない弾丸が飛び、攻撃が当たれば火花が散る。
刃がすれ違い、蹴りや拳で繰り広げられる攻防戦。

そのどれもが、質量兵器を禁じられたミッドなどではまず見ることのない―――まさに決闘。

以前にもそれを見たことのあるシグナムやヴィータは、相変わらず凄いと感心し……
初めて彼の戦闘を…否、“彼自身”を初めて見るリインフォースUは「ほぇ〜…」と呆けた声を上げ……
直前で声をかけ、結局何も言えなかったフェイトとはやては、真剣な眼差しを向ける。

しかしただ一人―――なのはは…
彼が戦いに行く前に見た彼の姿を―――彼の仮面(かお)を、思い出していた。

彼と目を合わせていた―――否、仮面越しだったので正確に目が合っている確証はないが、おそらく合わせていたと、なのはは感じていた。
その目が合った数秒。しかしその数秒で、なのはは何かを感じ取っていた。

思い返せば―――それはそう、おそらく“不安”というものだ。

いつもの彼からは感じえない、何かに対する心配。少し何かに怯えているような。
目が合っただけでそこまでわかるものか?と問われてしまえば、なんとなくとしか言えない程感覚的なものだが、なのはは彼の仮面の
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ