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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
60話:英雄(ヒーロー)≠ヘ遅れた頃にやってくる
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くるアポロガイストに横一閃。
「ヌッ!?」
「だぁ!」
アポロガイストはガイストカッターで防ぐが、士はさらにガイストカッター越しに前蹴りを放ってアポロガイストを押しのける。
さらにそこへシャドームーンの剣が襲い掛かるが、それを掻い潜るように避ける。
〈 Gun form 〉
「はぁっ!」
士はライドブッカーを銃へ変形させ、銃口を向け引き金を引く。放たれた弾丸を、シャドームーンは剣で、アポロガイストはガイストカッターで防ぐ。
さらに士は引き金を引きつつ、二体の怪人に向かって駆け出す。
「ハァアッ!」
「くっ…!」
そこへ繰り出されるシャドームーンの剣をライドブッカーで受け流し、シャドームーンと肩をぶつけるような体勢で剣を押さえつける。
「そこぉ!」
「ヌゥッ!?」
そして抑える手から反対の手へライドブッカーを移し、アポロガイストに向けて弾丸を放つ。フルーレで斬りかかろうとしていたアポロガイストは、直前で防ごうとするが間に合わず少しダメージが通る。
「フンッ!ハァ!」
「ぐあっ!?」
だがそこでシャドームーンが拘束を弾き、士を斬りつける。士は火花を散らしながら後退するが、それでもシャドームーンに向けて弾丸を放つ。シャドームーンはそれを跳躍することで避ける。
そんな士達の戦いを、離れたところで見ていたなのは達。
相変わらず魔導士とはまたベクトルが、次元が違う戦いに全員が見入り、茫然とする。
魔力ではない弾丸が飛び、攻撃が当たれば火花が散る。
刃がすれ違い、蹴りや拳で繰り広げられる攻防戦。
そのどれもが、質量兵器を禁じられたミッドなどではまず見ることのない―――まさに決闘。
以前にもそれを見たことのあるシグナムやヴィータは、相変わらず凄いと感心し……
初めて彼の戦闘を…否、“彼自身”を初めて見るリインフォースUは「ほぇ〜…」と呆けた声を上げ……
直前で声をかけ、結局何も言えなかったフェイトとはやては、真剣な眼差しを向ける。
しかしただ一人―――なのはは…
彼が戦いに行く前に見た彼の姿を―――彼の
仮面
(
かお
)
を、思い出していた。
彼と目を合わせていた―――否、仮面越しだったので正確に目が合っている確証はないが、おそらく合わせていたと、なのはは感じていた。
その目が合った数秒。しかしその数秒で、なのはは何かを感じ取っていた。
思い返せば―――それはそう、おそらく“不安”というものだ。
いつもの彼からは感じえない、何かに対する心配。少し何かに怯えているような。
目が合っただけでそこまでわかるものか?と問われてしまえば、なんとなくとしか言えない程感覚的なものだが、なのはは彼の仮面の
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