暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
60話:英雄(ヒーロー)≠ヘ遅れた頃にやってくる
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が引かれ、二種類の砲撃が衝突し拮抗する。
それは閃光を放ち、衝突による衝撃や突風を巻き起こす。

だが―――

「な、何っ!?」

その競り合いは突如終わり、士の放った攻撃が、アポロガイストの砲撃を飲み込み始めた。

「バカな…この私が…!」

そう声を漏らすアポロガイスト。その眼前に、士の砲撃が迫る。

そして士の砲撃がアポロガイストに命中し、火花を散らしていく。
砲撃が収まり、アポロガイストは佇んでいた。だがその体の所々が焦げていたり、火花を散らしていたりしていた。

「見事だ、ディケイド……だが、忘れるな。貴様を倒し、この世界を支配するまで、何度でも…蘇る…」

そう言ってアポロガイストは覚束ない足取りを抑え、両手を上に掲げた。

「そう…私はどんな世界でも―――最も迷惑な奴として、蘇るのだぁぁぁぁぁぁ!!」

アポロガイストはそう言い残し、後ろに倒れると同時に爆死した。

「なっ、アポロガイスト…!」
「よそ見している暇があるのか?」
〈 FINAL ATACK RIDE・de de de DECADE ! 〉

アポロガイストが爆死したのを見て、シャドームーンは驚愕する。だが間髪入れずに、本体の士が金色のディケイドのマークが描かれたカードを取り出し、バックルへ入れる。

音声と共に士とシャドームーンの一直線上に、十四個のライダーズクレストが並ぶ。

「はぁああっ!」

士は剣を構え、目の前に並ぶライダーズクレストを通過し始める。一つのクレストを通る度剣に光が宿り、次第にその光は刀身を包み込む程のエネルギーへと変わっていく。

しかし、それを黙って見ているシャドームーンではない。呻き声を上げながら立ち上がり、剣を構える。

「サタンサーベル!」

数回剣を振り、突き出すように構えるシャドームーン。その時士は、十一個目のライダーレクストを通過しきっていた。

そして遂に士が最後のクレストを通過しようとした瞬間、

「ヌァッ!」
ドンッ!
「―――っ!」

シャドームーンが一気に飛び出し、自らとレクストとの間隔を埋めた。そしてレクストを通過する途中の士目がけて、サタンサーベルを振り下ろそうとする。

(剣は構えきれておらず、振ることはできまい!さらに今は無防備…これで、終わりだ!)

シャドームーンは遂にサタンサーベルを振り下ろし、士を襲う。
周りで見ていたなのは達は、またもあっと声を上げる。このままでは、彼に攻撃が……






―――だが、


刹那、シャドームーンの視界から彼が消え失せ、剣による一撃は何もない空間を斬るだけに終わった。

(なっ、バカな!奴は一体どこに…―――っ!?)

まったく手ごたえの感じないこ
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