暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
60話:英雄(ヒーロー)≠ヘ遅れた頃にやってくる
[2/13]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
クトする。ヴィータも一瞬シグナムの目を見て、一回頷いた。
「…主、お逃げください」
「え…?」
そしてシグナムから提案されたのは、『逃走』の一手だった。
「先程ハラオウン執務官と念話をして……向こうも状況が厳しいらしいです。ですから主達三人はハラオウン達と共に一旦アースラに戻り、体勢を立て直してください」
「……シグナムと、ヴィータは…?」
「あたし達はあいつらの足止め。たぶん
今海鳴
(
ここ
)
にいる怪人達の中で、あいつらが一番強いから」
その提案に、三人は目を丸くした。それはつまり、自分達を置いて逃げろ、という事。
しかし今の二人は見るからにボロボロ。そんな二人を置いていけば、どうなるかは容易に想像がつく。
「そんなの…認められへん!私達が逃げるなら二人も一緒、戦うなら私達も戦う!二人だけを置いていくなんて、そんなの認められへんっ!!」
「しかし主、このままでは…!」
「つまらん言い争いは終わりにしてもらおうか」
はやてとシグナムの言葉を遮るように、シャドームーンが言い放つ。その手には、恐ろしいまでに真紅に染まった剣が握られている。
「どうせ逃げたところで、全員殺すことになるのだから意味がなかろう」
隣にいるアポロガイストの手にも、銃と盾。その二人が持つ武器の剣先と銃口は、確実になのは達に向けられていた。
このままでは全員殺される。そう思い、シグナムとヴィータは身構える。
「私達で時間を稼ぎます、その間に主達は…!」
「ダメや、絶対認めへん!シグナム達が死んじゃったら…!」
「主はやてっ!!」
シグナムの叱声に、思わずビクリッと体を震わせるはやて。その後ろにいたなのはやフェイトも、目を丸くした。よもやシグナムが主であるはやてに、そのような物腰で叫ぶなんて思わなかったからだ。
「…これは、必要な犠牲です。このままあなた達が殺されては、意味がないのです」
唇をかみしめ、それでも目線は歩いてくる二人に向けたまま言う。同じように、ヴィータも前を見据えている。
それでも……「必要な犠牲」なんて、認めたくなかった。それが身内なら、尚更……
「だから…―――」
「―――必要な犠牲だと?笑わせんなっ!」
〈 ATACK RIDE・BLAST ! 〉
そんな叫びと音声と共に、銃声が街に響き渡る。そして火花が散るのは、目の前にいる“敵の足元”。
シャドームーンとアポロガイストは、それに対し腕を、マントを前に出し、火花の光を遮る。
あまりに急な出来事で、なのは達はポカンと呆けてしまう。
だが後ろから…コツッ、コツッというわざとらしい足音が聞こえ、思わず全員揃って振り返る。
そこにあったのは
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ