暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜喫茶翠屋の喜劇編〜
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ん、見てますか? お二人が愛したルシル君が物凄い勢いで壊れていってます。私にはもうどうする事も出来そうにありません。ごめんなさい。

「よしっ。・・・・クロノっ! 訊きたい事があるんだがっ」

えええええええええええッ!?
ルシル君が何のつもりかクロノ君に通信を繋げた。貸し切り状態だから良かったものの、もしお客さんが居たらと思うとぞっとしない。ルシル君のあまりに突然の行動に全員が唖然となる。

『いきなりどうしたんだ、ルシル。君が僕に通信してくるなんて初めてじゃないか?』

「そうか? あぁそうかもな。早速本題に入らせてもらう。クロノ、君の娘のリエラ。彼女が大きく成長して彼氏、最悪結婚相手を紹介してきたらどうするっ?」

クロノ君もまさかルシル君からの初めての通信で、そんなバカなことを訊かれるとは思いもしなかったに違いない。だって目を点にして、何を言ってるんだ?、みたいな顔してるし。

『はぁ、ルシル。そんなバカな事を訊くな。当然、僕は・・・』

クロノ君は大きく溜息を吐いて、

『その相手をブッ殺す!!』

物騒な事をほざいた。何気に“デュランダル”を起動してるし。冗談じゃなくて真剣だ。あの目は本当に実行に移しそうだ。

「やはりそうか! そうだよな!」

『そうとも! 僕の可愛い(リエラ)をどこぞの男に渡してなるものかッ!』

「まったくもってその通りだ! 娘は永遠に俺の娘だっ!」

「俺だって忍との娘に彼氏とか紹介されたら、その相手をぶった斬る!」

そこにお父さんとお兄ちゃんも賛同して、男だけのバカ騒ぎに発展。

「でもお父さん。お姉ちゃんが彼氏を連れてきた時、ここまで暴走しなかったよね?」

「あはは、何を言ってるんだ? 美由紀は美由紀、なのははなのはだ」

今お父さんはさらりと最低な事を言っちゃったよ。お姉ちゃんが誰かと付き合おうが結婚しようが、私に比べればそれがどうでもいみたいなことだよ、今の発言。さすがにお兄ちゃんも今のお父さんの失言に引いたのか「それはどうかと思うぞ、父さん」って嘆息。
お母さんが「士郎さん、少しお話をしましょうか」って笑顔でお父さんの襟首を掴んだ。お父さんがハッとして「待ってくれ」って怯えを見せるけど、もう手遅れだ。厨房の方に連行されていくお父さん。午後からの通常営業に差し支えない程度でお願いするよ、お母さん。

『ハラオウン提督! 仕事中に何をしてるんですかっ!?』

クロノ君との通信も、クロノ君の副官らしき人の声でプツリと切れた。そしてルシル君は「よしっ、今度はナカジマ三佐に!」とか言い出したから、

「もうやめんか、馬鹿者っ!」

シグナムさんの手刀で一時的に黙らされた。お兄ちゃんは、連行されたお父さん、撃墜されたルシル君を見
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