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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜喫茶翠屋の喜劇編〜
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。ですが、だからと言ってなのはの近くに居る男性にそう突っかかるのはどうかと思います。なのはも十分大人です。恋愛だってするでしょう。いつか特定の男性と一緒になるかと思います」
その言葉にお父さんとおい兄ちゃんの顔が引きつった。私の顔は少し赤くなってるかもしれない。
「それなのにあなた達二人は、気に入らないからと言ってなのはの選んだ男性に攻撃を? もう一度言わせてもらいましょうか。娘を、妹を大切に思うなら、なのはを信じてあげてください。それが、父として兄としての務めなのではないですか?」
キッパリと言われたお父さんとお兄ちゃんは俯いて、しばらく黙った。そこにパチパチって拍手の音が。厨房から出てきたお母さんだ。
「良い事を言ってくれたわぁ。ありがとう、えっと、ルシル君。実は困ってたのよ。未だに結婚しないなのはが心配だって言ったら、士郎さんは、なのはは嫁に行かなくてもいい!なんて言うし。恭也も士郎さんに同意するし。やっぱり同じ男性からの言葉の方が効くのよね」
お母さんは沈んだ二人の背中を優しく叩いた。でも、ここで折れないのがお父さんとお兄ちゃんだった。
「だがな、桃子さん。やっぱり男親っていうのは娘がとても大切なんだよ」
「可愛がった妹の幸せは確かに願うけど、それでもやっぱり嫌なんだよ」
もう、えええーーーー、だよ。私、どういった反応を示せばいいのか判らないよ? 助けが欲しくてみんなを見回すけど、目が合いそうになったら逸らされた。むぅ、薄情者ぉ。
「ル、ルシル君っ。君にも俺たちの気持ちが解るはずだっ。そ、そうだなぁ・・・君には妹とか居ないのか?」
「「「「「「「「っ!」」」」」」」」
みんなが息を呑む。ルシル君の事情を知るみんなだからだ。もちろんルシル君のことを何も憶えてない、何も知らないお父さん達は今のが失言だって判らない、ルシル君に残酷な事を訊いたなんて知る由もない。
ルシル君は小さく「居ます」って答えた。居ました、じゃなくて、居ます。そう答えたルシル君の心情は判らない。だけど・・・辛いに決まってる。これ以上、ルシル君の心を傷つけさせないために止めに入ろうとしたけど、
『いいんだ。なのは、フェイト、みんな。このままで』
ルシル君から念話が来た。フェイトちゃんは『でもっ』と返すけど、ルシル君は何も言わなかった。私たちは仕方なくお父さんに話を続けさせた。
「そうか。じゃあその妹さんで想像してみてくれ。とても大切で可愛がっていた妹が突然、好きな人が出来た、結婚します、なんて言ってきたら君はどうするっ?」
「こう言う場合、ヴィヴィオちゃんの事についても想像してみてくれ」
「え? わたし、ですか?」
ウチの親バカとシスコン兄が大変御迷惑をおかけしております。どうしようも
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