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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜喫茶翠屋の喜劇編〜
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か遠くになっていく気がする。
『はぁはぁはぁ・・・笑った笑った。こんなに笑ったのって久しぶりかも』
「ここまでヘコんだのも久しぶりだよ・・・orz」
なのはが一頻り笑って、そして私は大恥をかいて、ようやく話は本題へと。ルシルに海鳴への里帰りを提案すると、ルシルは少し考えて口を開いた。
「久しぶりに海鳴へ行くのもいいな」
そこに憂いの感情はなかった。
『本当に大丈夫? すずかにアリサ、エイミィ、なのはの家族にだって忘れられているんだよ?』
でも心配で、念話でそう訊いてみる。ルシルは小さく笑うと私の頭の上に手を置いて、そっと撫でてきた。
『たとえ今までの私のことが忘れられていたとしても、これからまた友達になって思い出を作っていけばいい』
『むっ、ルシルのいじわる』
ルシルは私がモノマネで言ったセリフをそっくりそのまま返してきた。
『はいはい、ごちそうさま〜♪ それじゃこれで決まりってことで。詳しい話は今夜にでもはやてちゃんを交えて決めよう』
こうして私たちは一年以上ぶりに海鳴市へ帰省することになった。
†††Sideフェイト⇒なのは†††
第97管理外世界。そこには私たちの育った地球がある。管理外。それはつまりミッドを始めとした管理世界が、その世界に不干渉を貫かなければならないっていう証。だから管理世界間を繋ぐ次元航行船が通ってるわけでもなく。
「私用で転送ポート使用って、前々から思っていたけど軽く職権乱用だな」
「セインテスト、それダジャレか?」
「アカンよルシル君。10点にも満たへんよ?」
ルシル君が呟く。ヴィータちゃんがすかさずツッコミを入れる。そしてはやてちゃんが採点。点数は一ケタ台らしかった。
(んー、私からしてみればマイナス、かな)
わざとじゃないにしても、今のはいただけないよルシル君。私たちは本局の転送ポート施設から海鳴市・高町家道場に到着。以前まではすずかちゃんの家の庭に設置してもらっていたけど、すずかちゃんも今では社会人。
当然家を空けている事が多い。だからいつまでもお世話になって迷惑はかけられない。ということで、お兄ちゃんがすずかちゃんのお姉さんである忍さんとドイツに行ったことで使う人が居なくなった道場に転送ポートを移した。
「久しぶりの海鳴の街、セインテスト君の今のお気持ちは?」
シャマル先生がマイクを持っているかのようにルシル君へ右手を伸ばす。ルシル君は「悪くない」って微笑んだ。そして次にシャマル先生はリエイスさんに右手を伸ばした。
「リエイスにとっては本当に久しぶりよね。何か思うことはある?」
「そう・・・だな。当時はほとんど魔導書として活動していたから、八神家宅以外の思い出はそう無い。しかし
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