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乾燥した空気が体を撫でて、目が覚めた。
視界に飛び込んだのは、伏せた手の甲。指さきに、土の感触がする。
うつぶせになった体の、あちこちに違和感を感じる。
(目、いたい…あたま、かな)
こめかみの奥からガンガンと、盛大な太鼓でも打ち付けられているような。
一度、ぎゅっと目を閉じてみる。右手、左手、を引き寄せて、握りしめる。
乾いた土も一緒に握りこんだようで、その意外なやわらかさにほっと息をついた。
(…ここは、どこだ)
(わたしは、どこにいたんだっけ?)
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