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Angel Beats! the after story
大人のデートA
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ぞ!最悪な苗字だな。婿入りしろ苗字を変えてこい!」

岩沢お前は………音楽キチだ……。だけど俺の苗字ボロクソいうよな。
ちょっと目頭が熱くなってきたよ。

「じゃあ、結弦はどうだ?弦を結むって書いて」

「悪くないな。うん決めた。お前は今日から結弦だ」

まるで、拾った犬に名前をつける感覚で言われてしまった。

「いや、それだと少し不公平だな。じゃあ結弦、お前はあたしのことをまさみって呼べ」

「いやいや、さすがに年上を呼び捨てにはできない」

「あたしがいいって言うんだ。それに年上の言うことには従っておくことだぞ」

年上の力を使われ、まさみと呼ぶことになってしまったが、口に出す以外は岩沢と呼ぶことにしよう。







「結弦、もう少し……ゆっくりして……くれないか?」

「分かったよ。これでどうだ?」

「うん。そのまま」

岩沢は足をガクガクさせながらも一生懸命俺と密着する。
すげ〜良い匂いがする。甘いくて頭がフワフワするような香り。
女性ってみんなこんな感じなのかな?とそんなことを思っていると。
バッと何かが出てきた。
この近代社会には似合わない古いボロボロの鎧を着込み、髪も散り散りでおまけに矢が頭に刺さってるときたもんだ。
これは今で言う……

「落ち武者だな」

「キャアーーーーーーー!!!」

今にも気絶しそうな岩沢。必死に俺の腕にしがみついてくる。
二つの膨らみがなんとも言えない抱擁力があり弾力もある、まさに兵器だな。

「ムリムリムリムリ!!でよ、でよ!もうヤダ!」

本当にこの小動物みたいなのがあの岩沢なのか!?これが……ギャップ萌えというやつか……良いもんだな。
俺の提案でお化け屋敷に行くことになったが、あの時の岩沢の青白い顔は二度と忘れないだろう。
で結果こうなっている。

それからフランケン、ドラキュラ、口裂け女、怖い人形などなどがタイミングバッチリに驚かせてくれる。よくできたもんだ。そのおかげで今にも一人、死にそうなやつがいるんだけどな。
ゆっくりと歩いているとゴールが見えてくる。ようやく出口に着く。

「やっ……と、終わt….いゃぁーーー!!!」

出口を出ると同時にさっき会った落ち武者とよく似ている落ち武者が俺たちの目の前にいた。
油断しきったところにこれは正直キツイだろうな。
その工夫を凝らしたアイディアで、岩沢が気絶したのだから………







「お前がまさか、お化けとかの類が苦手なんてな」

学園の敷地内にある庭のベンチでグッタリしている岩沢に買ってきたばかりのお茶を渡す。

「死後の世界の時は大丈夫だったんだ。でも……今はものすごくダメなんだ、そういう類は……」


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