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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第49話 カーニバル
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そんな不自然な様子のエローシュを心配して真白が顔を覗き込む。

「………悪い、ちょっとあの2人が気になるんだ。バレない様に追跡するぞ」
「えっ、でも追跡って言っても私自信無いよ?」
「大丈夫、そこはエクスに任せるから。………エクス?」
『この距離を保てば追跡は可能だ』
「大体10m程の距離だな………」

(この距離じゃあの2人にもバレそうだな………だけどやるしかない………)

「行くぞ、真白ちゃん、俺にゆっくりついてきて………」
「うん、分かった………」

小声で指示を出した後、エローシュは移動する2人を静かに追うのだった………















「あれ?どんどん離れていくね」
「ああ………」

エクスの索敵範囲から離れない様に距離に注意しつつ尾行に気がつかれない様について行く2人。
尾行している2人は周りに怪しまれ無い様に自然にカーニバルから離れていった。

「こんな脇道に入る道があるんだね………」
「ああ、確かに地上本部って本部周辺にはかなりの倉庫があったりして地図を見ながらでも迷うよな………」

エローシュが呟くように2人は現在地上本部の倉庫が並ぶエリアに居た。ここはカーニバルでは使用される事は無いため、人が全く居ない状態でもあった。

「だけど信也君尾行上手いね………もしかして綺麗なお姉さん見つけたらひたすら………」
「違うよ!?最低限の尾行の知識を佐助に聞いていただけだからね!?」

と突っ込むが最低限の音量に抑えてである。

『………エローシュ!!』
「遅いよ………やっぱり気づかれてたなこりゃ」
「えっ?」

エローシュの言葉を理解出来なかった真白。しかし直ぐに状況が理解出来た。
何も考えず付いて行った2人だが、今いる場所は地上本部の地図には載っていない道を歩いており、ナビゲートをエクス任せにしていたエローシュは全く気がつかないでいた。エクスも魔力反応を追うのに精一杯であったため、今になった気が付いたのだ。

「………出てこい、いるのは分かってる」

サングラスの男にそう言われエローシュはゆっくり現れた。

「ほう、あの時のガキか………」
「何でこんな祭りの日にあんた達がいるんだ、バルトマン・ゲーハルト、真白リク」
「えっ!?」

エローシュに出てくるなと言われその場に隠れ様子を伺っていた真白。

(お父さん!?でも何処にも………)

「何故気づいたんだ?私達の変装は完璧だったはずだ」
「俺の相棒は1度会った事の奴の魔力反応を記録してる。だからいくら隠そうとしても見つけられるんだよ」
「しかしそれには一定の距離が必要か」
「だからあんな距離から尾行してたのかお前等………」

呆れた顔でバルトマン・ゲ
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