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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第49話 カーニバル
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いる。そうなると自然と本局や地上本部内もいつもより人が少ない筈だ。少し突っ込んで何か調べているのか)
「折角だ、桐谷もどうだ?結構自信あるのだが………」
「ああ、もらうよ」
焼きたてのたこ焼きを貰い、料金を支払う桐谷。
「そうだ、部隊の皆にも買っていってやろうと思うから5つくらいくれ」
「ああ、分かった。ちょっと待っててくれ」
そう言って準備を始めるフェリア。
(人が少ないか………やはり大悟が言っていた様にクレインは何か仕掛けてくるかもしれないな………)
そう思いながら桐谷は取り敢えず先に受け取ったたこ焼きを頬張った………
「ったく、みんなどこ行ったんだろうな………」
「う、うん………そうだね………」
カーニバルが盛り上がる中、中心の特設ステージの前にあるベンチに飲み物を持ったエローシュと真白がいた。
「気が付いたら何処にもいないからな………」
「そうだね………」
(真白、2人っきりにさせてあげるからちゃんとアピールしなさいよ!!)
昨日の夜ルーテシアに言われた事だった。
(やっぱり2人っきりだと緊張しちゃうよ……)
そんな事を思いながらキョロキョロとエローシュの顔を見る真白。
「ん?どうかした?」
「う、ううん!!何でもない!!」
慌ててそう言い飲み物に口を付ける真白。
「そうか?それなら良いけど」
そう言ってベンチに深く寄りかかり、空を見上げた。
暫く特に会話も無く、並んで座る2人。チラチラとエローシュを見つめる真白の様子が気になってしまい、座っていたエローシュはすくっと立ち上がった。
「………折角だし時間も限られてるんだ、2人でブラブラしてるか?」
「う、うん!!そうだね!!ブラブラしてたらルーちゃん達3人にも会えるかもしれないし!!」
「ああ。そうと決まったら早速………!?」
「信也君?」
歩き出そうとして再び座るエローシュ。
「エクス………」
『ああ、多分間違っていない。あの魔力反応はあの時のデータと同じだ』
「信也君、どうしたの?」
「あそこに歩いている2人組の男いるだろ?」
「えっ?うん………」
そう言ってエローシュの視線の先にはサングラスをかけた身体つきの良い身長の高い男と逆にひょろっとした眼鏡をかけた男が一緒に歩いていた。
「あの2人がどうしたの?」
「………」
真白の問いにエローシュは何も答えられなかった。
(………俺と真白ちゃんしかいない状況であの2人を追っていいのだろうか………?だがここで見失えば今みたいなチャンスは訪れないかもしれない)
「信也君………?」
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