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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第49話 カーニバル
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君には本当に感謝している。私に協力しながら冥王教会の内偵をし、更にクレインが音信不通になった後も一生懸命アンドロイドの開発を続けてくれた。お蔭であの忌々しい組織もとうとう崩壊し、アンドロイドも完成にこぎつけた。………まあ冥王教会の方は最終的に音信不通のクレインが見捨てた結果だがね」
「しかしこれであなたの長年望んでいた冥王教会はこれで終わったんです。良かったですね」
「ありがとう………本当に忌々しかった。人体実験で何人もの人を犠牲にして、それで得たかったのは不死の兵隊での組織再建………本当に下らない………だからこそ、私は家から飛び出し名前を変え、管理局に入隊した」
「そうですね。今やその事実を知る者は俺と5年前に自殺したディラクしか知らない」
「ああ。これで………」
そう言ってヴェリエは静かに槍のデバイスを展開した。
「やはりそう来ますか………」
「マクベス、君が消えれば私の本当の正体を知る者はいなくなる」
「でしょうね。ですけど俺が何の準備をしていないと思っていましたか?」
そう言ってデバイスを展開するマクベス。服装は科学者特有の白衣なのだが、手には自分の身長ほどの長い槍を持っていた。
「君のデバイス………アルベルクか」
「はい、そしてこのデバイスの効果はよくご存じですよね?」
そう言って槍を地面に軽く突くとマクベスを囲んでディスプレイが複数現れた。
「確か次元と次元を繋ぐ事でき、それを利用したハッキングや攻撃に使用出来るが他の魔導師の様に魔法で攻撃する事は出来ない………だがいくら君のデバイスでもこの地上本部を掌握するには時間がかかるのではないのかい?」
「………確かに全部を掌握するのでしたが、恐らくかなり時間が必要ですが、そんな事はしませんよ」
そう言いながらディスプレイを操作するマクベス。
そして15秒ほどで全てのディスプレイを閉じた。
「良いのかいもう?」
「ええ、先に言いましたが前もって準備をしておいたので。………おいでブラックサレナ」
そう言うとマクベスを囲む様に今度は黒い鎧のバリアアーマーが3体現れた。
「これから発表するブラックサレナをハッキングしたのか」
「ええ、あなたから逃亡するのならこの3体で十分。完成したブラックサレナ相手ではあなたも勝てないでしょう」
完成されたブラックサレナ。
零治同様オリジナルにほぼ酷似した装甲の厚さによって、以前に現れていたブラックサレナや高機動型と比べても格段と防御が厚くなった。その分の重量を解決したのがヴェリエがこだわっていたアンドロイドだ。
人では不可能だった重量を支えられる体、なおかつロボットの様に機械の動きを無くし、人間らしい動きに変えた事で更に優秀な機体となった。
「この装甲の厚さにバリアフィールド
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