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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第49話 カーニバル
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「そうか………悪かったな加奈。さあ俺の胸へと飛び込んで来い!!」
「調子に乗るな!!」
「うごっ!?」
加奈の回し蹴りの様なローキックが俺の脇腹を直撃した。
「に、兄さんの事なんか全然、これっぽっちも待っていないんだから!!勘違いしないでよね!!」
そう言い残して加奈は自分の部屋に行ってしまった。
「全く、加奈も素直じゃ無いんだし、零治も学習しなさい………」
「ちょっと冗談言っただけなんだけどな………」
「うわぁ、凄い人!!」
「確かにこれは予想外だったかな………」
カーニバル当日。会場に向かった機動六課のメンバーだったが、会場運営は地上の部隊で行うとのことでデモンストレーションの模擬戦まで暇を持て余していた。
「バルトさん、どうしたんです?そんなキョロキョロして?」
「いや、何でもない………」
そう答えたがバルトの顔色は優れない。
(こんなに人が多いと何時仕掛けてくるか分からねえ………本当にヴィヴィオを連れて来て良かったのか大悟………?)
バルトから少し離れた場所で、沢山の人に囲まれながらもその人達1人1人に丁寧に対応している大悟を見てバルトは思った。
(それにクレインも………この会場は地上のバリアアーマー部隊に警備されかなり厳重だ。本当に何か仕掛けてくるのか………?)
結局ジェイル達も何も掴めずクレインも動きがなかった。
何の対策も持てぬまま当日を迎えたのである。
(有栖家の面々は準備出来ているのか………?)
そう考えると次から次へとバルトの不安が募っていく。
「バルトさん、本当に大丈夫ですか………?」
「………ああ、大丈夫だ。必ずお前等2人は守りきってみせるさ」
「えっ?あ、はいありがとうございます………」
「ヴィヴィオは大丈夫だよ〜」
「………迷子になったら置いて行くからな」
「大丈夫、なのはお姉ちゃんの手は絶対に離さないから!!」
「はぁ………まあそれでいい」
自信満々にそう答えるヴィヴィオにバルトはため息を吐きながらヴィヴィオを頭を撫でた。
気持ち良さそうにされるがままのヴィヴィオ。
(絶対に守りきってるさ……どんな奴相手でもな)
そんなヴィヴィオを見ながらバルトはそう思ったのだった………
「いよいよですね教皇」
「やめてくれマクベス。私は管理局元帥ヴェリエ・マーセナルだよ」
そう言って苦笑いしながら答えるヴェリエ。
地上本部のとある部屋。その研究所の一室の様に広々とした部屋の中で活気に溢れる会場を映像で確認しながら2人は話していた。
「マクベス、
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