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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第49話 カーニバル
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のね?」
「ああ、面倒だった!!」
「あはは!!孝介らしい!!」

堂々と言った俺にエリスは笑いながらそう答えた。

「まあそのお蔭でかなり苦労してるんだが………」
「自業自得ね」
「まあな。………でここの文法の意味って………」
「ああ、そこは………」

そう言いながら俺達は勉強を続けていた。

「ねえ孝介」
「何だ?」
「この大学来て後悔してる?」

ふとペンを走らせながらそんな質問をするエリス。
チラチラと俺を見ながら俺の言葉を待っている。

「………まあ先が思いやられるけど、悪くはないかな………」
「そうだよね!!私もこの大学に来て良かった!!」
「海外研修もあるし、本当、この先大変だろうけどな………」
「海外研修は一緒にフランスに行きましょ!!」
「………考えとく」
「何でよ!?」
















「ただいま〜」
「兄さん………!!」

家に帰ると加奈が鬼の形相で迎えてくれた。たまったものではない。

「何だよ………」
「今、何時?」
「何時?………って22時だよな?」
「遅い!!」
「遅い………って別に普通だろ」
「大学生になった途端もう遊び歩いてるの!?信じらんない!!」
「いや、何を勝手に決めつけてるんだよ………ってかお前に文句を言われる筋合いはないんじゃないか?」

そんな話をしながらリビングに入り、飲み物を飲むことにした。

「おかえりなさい」
「ただいま、母さん、父さん」

リビングには母親と父親2人がいた。2人とも仲良くバラエティ番組を見ている。

「孝介、大学はどうだ?」
「正直ついていくので精一杯。今日も居残りで自主勉って所かな」
「あなた英語苦手だものね………もっとちゃんと学校選んでおけばよかったわね」
「まあ別に全てが悪いわけじゃないよ」
「ほう、お前にも春がやって来たって事か?」
「お父さん、何言ってるのよ………兄さんに彼女なんて出来る訳ないでしょ」

加奈が呆れた様子で父親に言うが流石にそれは酷過ぎるんじゃないか………?

「分からんぞ?孝介も父さんや母さんに似て、顔は桐谷君ほどじゃないが悪くないんだ。大学生デビューしててもおかしくない」
「ないわね、絶対にない!!」
「加奈流石にそこまで否定するのは孝介が可哀想じゃないのか………?」
「その通り!親父の言う通り、俺にもとうとう春が………」
「強がらなくていいわよ兄さん」

いや、何でそこまで強気で答えるのかね加奈さん………

「加奈は零治が最近帰りが遅くて寂しいのよ、さっきだってチラチラと時計を見て忙しなかったんだから」
「お、お母さん!!」

顔を真っ赤にして母親の口を塞ごうとする加奈。


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