暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
感謝の気持ちはいつまでも
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「そうそう。リエイスは包丁さばきが上手やな」

「そうですか? ありがとうございます、主はやて」

朝食を終えた私は今、主はやてに料理を習っている。私が料理を習う理由は色々とある。主はやてが仕事で疲れている時に、代わりに料理が出来れば主はやての負担が少なくなる。八神家の末娘であるリインとアギトは料理が出来る。腕もなかなか。負けてはいられない。
だというのに、本来料理が出来ればいいはずである上の娘シグナムとヴィータとシャマルは出来ない。今まで何をやっていたのだろうか。つい先日シャマルの料理を食べてみたが、微妙過ぎて感想に窮したものだ。シグナムとヴィータは論外問題外。あの二人はしない方がいい。それだけしか言えん。

(私の料理はルシリオンに喜んでもらえるだろうか・・・?)

私はルシリオンの全てを知り、数年と共に居た事で彼を慕うようになった。恋、だというモノなのかは判らない。ただ彼には幸せになってもらいたいのだ。私が見たルシリオンの数千年という長い時間の記憶。悲しいものばかりだった。中には、友を作り、学校に通い、人並みの生活をして楽しそうなものもあった。
しかし最後はどのような世界であっても、たくさんの色々な種類の別れだけだった。戦い傷つき、そして死ぬ。想いを寄せられても切り捨て、諦めて、身を引いて消える。この感情はもしかすれば同情かもしれない。しかし、それでも・・・・。

「よしっ。切った野菜を添えれば完成や♪ なんやリエイス。初めてやのにすごく上手やけど、なんでなん?」

皿を取りだす主はやての背を見詰めながら、私はその疑問の答える。

「それは・・・これもルシリオンの記憶から受け継いだものです。ルシリオンはもちろん主はやての調理も見ました。見よう見まねです」

私リエイスとしての腕ではなく、主はやてとルシリオンのコピーだ。どうしても二人の動きを真似てしまう。私は私の動きで料理をしてみたかったが、いつの間にかコピーしてしまっている。

「そうか。私も役に立っとるんやったら嬉しいな。あ、記憶ってことはもしかしてルシル君のレシピとかある?」

「え? あ、はい。あります。幾つか憶えていますので、試しに作ってみますか?」

ルシリオンとのユニゾンで得た知識や魔法にはメリット・デメリットがあると改めて思う。魔法に関してはメリットだろうが、知識に関してはデメリットだ。まぁいい。これから少しずつ自分のやり方というのを確立させていけばいいのだから。

「そうやなぁ、うん、やってみよか。ルシル君のことやですごいレシピあるんやろ? 次元世界に無いようなやつとか。結構気になってたんや〜。材料教えてもらえるか? シグナム達にお使い頼むで。あ、でも次元世界に無い食材を使うやつはアカンなぁ・・・」

「その辺りは代替でも
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