暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
感謝の気持ちはいつまでも
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『シャマル? おはよう。ってなんだ、八神家が勢ぞろいじゃないか。おはよう。はやて。リエイス。ヴィータ。シグナム。ザフィーラ。リイン。アギト』

いつの間にかシャマルがルシル君に通信繋げとるし。律義にみんなの名前を呼ぶルシル君に、私らはそれぞれ挨拶を返す。そこにヴィータが『一個お前に訊きたい事があるんだけどさ、今時間いいか?』と訊いて、ルシル君は『少しだけなら構わないが』と答えた。

『あっと、少し待ってくれ。フェイト、先に行っていてくれ』

モニター越し、映っとらへんけどフェイトちゃんの『ん? 通信? 誰から』ってゆうんが聞こえた。そしてモニターの端からフェイトちゃんがひょっこり顔を出して、映りこむ。

『あれ? はやてにシグナム達も。おはよう。どうしたの?』

そんなフェイトちゃんとルシル君に事情を話す。と、フェイトちゃんの顔がみるみる赤くなっていく。そんでルシル君は『プライバシーの侵害なんてレベルじゃないな』ってヘコんだ。

『何でそう言うことを訊くかなぁ君たちは。男の私にとって答え辛いにもほどがあるって判るだろ?』

まぁそうやろな、と思う。こんな話、女同士でも恥ずかしいしな。そやけどお構いなしに話を進めようとするヴィータ達。

「で? どっちなんだよセインテスト。見せられてた? それとも見てた?」

『はぁ・・・。前者だな。君たちは知らなかっただろうが、はやてがそのスキンシップをしている時の映像がシャルから送られてくるんだよ。どうしろっていうんだ。そんなモノを送られて、知らずに再生して、そのあとで顔を合わせた時の妙なく・う・き!』

私まで頬が熱くなんのが判る。なんや、ごめんとしか。とゆうかシャルちゃんの隠し撮りはホンマ判らへんな。モニターに映るフェイトちゃんが徐々に外へ外へ映らんように移動していっとる。ルシル君もそんときの事を思い出したんか若干頬を染めて、デスクをバシバシ叩く。
“テスタメント事件”後のルシル君は表情がハッキリするようになった。“終極テルミナス”戦前まではどこか一線引いとった感じやったけど、今はありのままを見せてもらえとるって思う。やっと本当の親友になれることが出来た感じやな。

『っと、これからフェイトと仕事だからもう切るけど』

「あ、あーごめんな朝からこんな話で」

『はは、まったくだ。まぁ普通の話ならいつでも歓迎だよ、はやて』

ルシル君が私らを見渡して笑顔で小さく手を振る。それに私らも手を振り返して通信を切る。

「セインテスト君、幸せそうですね」

「ああ。よく笑うようになった」

シャマルとシグナムも良い方向に変わったルシル君を見て嬉しそうに微笑む。まぁそんなこんなで八神家の朝は過ぎていったのでした。

†††Sideはやて⇒リエイス†††
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