暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Last Episode:
輝ける未来への道標
彼の選んだ決別の仕方
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った、なのはちゃん。ルシル君との模擬戦は?」
はやてちゃんがルシル君を見ながら私に訊いてきた。
「うん、その、言い難いんだけど、やっぱり弱くなってるのかな・・・? 最後のザグザゲルには焦っちゃったけど、全体的に何かぎこちないっていうか・・・」
ルシル君が最後に戦ったのは“テスタメント事件”の最終決戦。ルシル君とシャルちゃんの因縁の相手だったアグスティン何とかヨツンヘイム(覚えられない)が最後だ。事件終結後は聴取とか裁判とか色々あって、今日まで体を動かすなんてことはなかった。だからかもしれない。ルシル君がどこかおかしかったのは。
「ふむ。私もおまえと同じ感想だな。セインテストの魔導師としての初陣はアグスティン王だったが、あの時は魔術師時と同じように戦っていた。しかし先程のなのはとの模擬戦にはあの時のような鋭さが全くない。早い話が弱い」
「ぶっちゃけんなぁ、シグナム」
腕を組んでウンと頷いたシグナムさんにヴィータちゃんが苦笑を返す。と「はは、否定は出来ないな」と声が。私たちは一斉に声の主であるルシル君へと視線を移す。そこにはフェイトちゃんに支えられて佇んでいるルシル君。
「大丈夫? ルシル君」
「ああ、大丈夫だ。模擬戦の相手を受けてくれてありがとう、なのは」
「うん。どういたしまして♪」
ルシル君のお礼に笑顔で返す。でもルシル君の表情は晴れてない。このままお話しと行きたかったけど、トレーニングルームの使用時間が終わりが近づいたから、私たちはトレーニングルームを後にする。向かうは食堂。お昼が近いし、早い内に席を確保する事も出来るし、ちょうどいい。
無限書庫で仕事が出来たと連絡が来たユーノ君と別れた私たちは、まだガラリとしてるシッティング・ビュッフェ方式の食堂に着いて、みんなそれぞれ食べたいご飯を用意して一番奥の席に座る。で、早速フェイトちゃんがルシル君に質問。
「でもルシル。一体どうして気絶なんて・・・?」
ルシル君がピシッと硬直。それでみんなも食べるのを中止して硬直。
「ルシリオン、言いたいくないのなら言わなくともいいんだぞ? 無理に訊き出すような事を私はしたくないしな」
ルシル君の右隣に陣取ったリエイスさんが、ルシル君の左隣を陣取ったフェイトちゃんをチラリと見て微笑んだ。フェイトちゃんの口元とこめかみがヒクッてなったような気がする。
「でももし原因が体調にあるなら大変だし、ここはちゃんと訊かないと。私、ルシルのことが心配だから」
今度はリエイスさんの口元とこめかみがヒクッてなった。表情は微笑みだけど目が笑ってないよ。ルシル君たちの向かいに座る、はやてちゃんとリインとアギトが目に見えて嫌な汗を流してる。
「そうね〜。さっき診たときは異常はなかったのだけど・・・
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