第一章・その名は邪王真眼 小鳥遊六花(高校一年間)
第四話
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た単語に六花か首を傾げる。
「こいつみたいに、自分には特別な力があると思い込んで、変な事をする奴の事よ。」
すると、丹生谷が七宮を指さしながら説明した。
「って言うか、ええと・・・」
「六花。小鳥遊六花。」
「ありがと。その、小鳥遊さんの眼帯もこんな感じとか・・・」
「違う。これは昔事故で。」
「あ・・・ごめん。」
六花に失礼な事を言ってしまったと思った丹生谷は直ぐに謝った。
「大丈夫。別に気にしていない。」
「そう。ありがと。」
『なるほどね。てっきり私は魔眼を封印しているのかと思ったよ。』
「っ!?」
七宮の当たらずとも遠からずな言葉に六花が反応してしまった。
「どうしたの、小鳥遊さん?」
「な、何でもない・・・」
それに気付いた丹生谷に何とか誤魔化そうとする六花。すると、そこでメイが助け舟を出すように話題を変えた。
「そう言えば、私はまだ名乗っていなかったな。私はメイ・ガントロン。六花の親友だ。よろしく頼む。」
「ご丁寧にどうも。日本語上手ね。」
「日本に移り住んでかなり経つからな。」
もちろん、以前居た世界も含めてである。
「ところで、二人とも七宮が見えるのはやっぱり、霊感が強かったりするの?」
「まあ、確かにそうだな。こんなにはっきり見えたのは初めてだが。」
丹生谷の質問に当たり障りの無い答えをするメイ。すると、そこへ先程まで丹生谷と会話をしていた女子生徒がやって来た。
「森夏ちゃん。どうしたのですか?」
「あ、風鈴。別に、ただクラスメイトと仲良くなろうとしているだけよ。」
「丹生谷。そいつは誰だ?」
何やら、この女子生徒と親しげな様子の丹生谷にメイが聞いた。
「巫部風鈴(かんなぎかざり)。私の中学校からの同級生なの。」
「よろしくね。」
「こちらこそ。私はメイ・ガントロン。後ろに居るのが親友の小鳥遊六花だ。」
「メイちゃんに六花ちゃんだね。ふむ・・・」
すると、風鈴は顎に手をあてながらじっと六花を見始めた。
「な、なに・・・」
「六花ちゃん。私、実は百合なのです。」
「へ?」
「そして今、六花ちゃんに一目惚れしました。付き合って下さい。」
「あう!?」
突然の風鈴の告白に困惑する六花。だが・・・
「と、言うのは冗談です。これから、お友達としてよろしくお願いします。」
「う、うん・・・」
何か変な人と友達になってしまった。と思う六花であった。
放課後、六花達は丹生谷達と分かれて駅に行き、そこで列車に乗った。もちろん、帰りもACトレインである。すると、丁度六花とメイが乗った車両に玄も乗ってい
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