第一章・その名は邪王真眼 小鳥遊六花(高校一年間)
第四話
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の前の駅で降りて高校へと向かった。そして、入学式を終えた後、自分達の教室へと向かう。
「ここが私たちの教室か。」
「うん。」
そして、メイを先頭に二人は教室に入ったのだが・・・
「なっ!?」
「ひゃうっ!?」
何やら、浮いた存在を見つけて固まってしまった。それは、敵役魔法少女のような格好をした首に長いマフラーを巻いた少女だった。それだけでも充分教室では浮いているのだが、それ以上に彼女は“物理的に”浮いていた。しかも、彼女の身体は透けていて、他のクラスメイト達には視認出来ていない様子だった。
「メイ、あれって・・・」
「どう見ても幽霊だな・・・」
互いに顔を向け合い、相談する二人。
「どうしよう!?」
「落ち着け、六花!とにかく無視するのだ!!悪質転生者以外の厄介事にはなるべく関わらぬのが吉だ。」
そして、結論を出した二人は再び前を見るのだが・・・いつの間にか件の幽霊少女が目の前まで移動してきていた。
『ねえ、あなた達。私の事見えてる?』
幽霊少女にそう言われた二人は思わず彼女から顔を逸らしてしまう。
『やっぱり見えてるんだ!モリサマ!!ちょっとこっち来て!!!』
すると、幽霊少女が遠くで別の生徒と会話している一人の女子生徒を呼んだ。すると、彼女はそれに答え、渋々といった感じで幽霊少女の下に来る。
「何よ七宮。あと、モリサマ言うな。」
『この二人、私の事が見えてるみたいだよ!』
「は?」
幽霊少女に言われ、女子生徒は六花とメイを見る。すると、少し人見知りぎみな六花がメイの後ろに隠れた。
「あなた達、七宮が見えるってホント?」
「いや、私たちは・・・」
女子生徒に質問され、なんとか誤魔化そうとメイが口を開いた時だった。
『わっ!!』
「ひゃうっ!?」
いつの間にか後ろに回っていた幽霊少女が六花を脅かしたのである。
『ほら、少なくとも声は聞こえてるでしょ?』
「そうみたいね・・・」
幽霊少女の言葉に納得する女子生徒。すると、彼女は六花達にこう話しかけた。
「ごめんね。七宮が迷惑をかけて。」
「え?あ、いえ・・・」
まさか謝られると思っていなかったメイは口ごもってしまう。
「私、丹生谷森夏。こっちでプカプカ浮いてんのは・・・」
『魔法魔王少女にして、螺旋の魔術師モリサマーの守護霊!ソフィアリング・SP・サターン7世とは私の事!』
「魔術師!?」
幽霊少女ソフィアの言葉に反応する六花。すると、丹生谷が呆れながら言った。
「あ、こいつの言う事は無視していいから。タダの中二病だし。あと、本名は七宮智音だから。」
「中二病?」
丹生谷の口から出
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