暁 〜小説投稿サイト〜
SAO 〜青の剣士達〜
第2部 ALO
36話 グランドクエスト
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、時々魔法を織り交ぜる
その時、前にいた兄さんが叫ぶ

「見えた!」

僕達は目を凝らす
確かに微かだが、前方に白い扉が見えた
だが、見えた途端、大量のカーディアンがポップし、行く手を阻む

「どけええええええ!!!」

兄さんが叫ぶ
すると、剣が光り出す

「え?」

突然の事に、僕達は動きを止める
だが、兄さんはこれがチャンスだと思ったのか、そのまま突き進む

「ジ・イクリプス!!!」

太陽のコロナの様に放たれる二十七の斬撃
その圧倒的な力はカーディアンを寄せ付けない
二十七の斬撃が終わる
だが、兄さんは硬直を課せられるはずなのに硬直しなかった
再び、剣が光り出す

「スターバースト・ストリーム!!!」

今度は流星のごとく舞った
その姿は、どんなに頑張っても、追いつこうとしても追いつけない、僕の憧れた兄さんだった

「綺麗……………」

そう呟いたのは誰なのだろうか
この場にいる全員が息を呑んで、その姿に見惚れる
十六の斬撃が終わろうとしていた

「タクヤ!ソウ!」

兄さんの声に我を取り戻し飛び立つ

「届けえええええええ!!!」

兄さんが叫んだ
十六の斬撃が終わる
だが、後一歩届かなかった
しかし、またしても剣が光り出す

「ダブルサーキュラー!!!」

右の剣で払い、左の剣がそのすぐ後を通る
その攻撃で、扉が目の前に迫っていた
僕達は無事にカーディアンを抜け、扉の前に辿り着いたのだった
兄さんはあれだけのソードスキルを連発していたので息があがっていた
だが………………

「パパ!この扉はプレイヤーでは開けられません!」

ユイちゃんが叫んだ

「嘘だろ?」

息を整えた兄さんが呆然と呟く
その時、ソウさんがふと思い出した様に言った

「ユイ、これは使えないか!?」

ソウさんが取り出したのは銀色のカードキー

「これを何処で?」

「空から降ってきた」

ソウさんの言葉に固まる

「降ってきた?空から?」

「そう。多分アスナが落としたんだろ」

「これなら行けます!コードを転写しますので、捕まってください!」

ユイちゃんがそう言った瞬間、僕は目の前が真っ白になった
だが、同時に声が聞こえた

『やれやれ…………君は本当に、不確定因子だね…………私もいくらか手助けさせてもらうよ』

それが誰の声だかは分からなかった
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