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孤独の水の支配者
花咲学園
不思議な都市
―隠される力 6―
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・・何処にいる!オレ様と同じ時空間の能力者を捜し出せ!』


――『逃がさんぞ・・・』


女子1「水が・・・!」


萌依「!?」


先生1「逃げなさい!!!」


さっきの突風で水道の水が溢れて床に溢れ始めた


遠くにいた男の先生が廊下にいた生徒たちを何処かに避難し始めた


先生1「君も早く来なさい!!!」


萌依「っ・・・」


遠くにいる先生が手を大きく伸ばして必死に他の生徒も助けようとしていた


――けど


走っていたはずの生徒も、避難を呼びかけていたはずの先生も、床に溢れていた水も・・・時間が止まったかのように全て止まった


割れた窓ガラスから見えたグランドにいる生徒たちも全員、停止していた


萌依「やっぱりこの学園には・・・能力者がいる!」


グラン『萌依!!――あんたの言う通りだった!アルクスが学園内に侵入してきた!!』


萌依『雪斗は無事!?』


近くの教室に入って相手に見つからないようにグランドの方を見た時、


門の近くに有り得ないはずの事が起きていた


宙に出来た大きな穴からアルクスたちがゾロゾロ入ってきた


グラン『ええ、大丈夫よ。・・・命に別状はないんだけど・・・』


何なのあの裂け目、まるで鏡を割ったような・・・


・・・本当に何なのあの裂け目のような壊れ目のような・・・


グラン『その・・・姿、見られた』


萌依『は?・・・何?どういう事?」


グラン『だから・・・雪斗が言うにはもしかしたら10人の子供たちの一人≠チてやつに・・・姿を見られた』


一瞬だけ頭の中が真っ白になったかと思うと重い溜息をついた


グラン『それで今、そいつと雪斗の三人で隠れてる』


萌依『いい?自分の正体は絶対に明かさないで。何が何でも隠し通して。』


グラン『私も今頑張ってるの!!さっきからアルクスに狙われてるのよ!!』


萌依『はあ!?何で!?』


グラン『あんたはペンダントを付けてるから能力者だと感知されずに済むけど!!

この人は感知されてるの!だからアルクスが後を追って来るの!!』


萌依「・・・もう、バカ」


頼むやつを間違えたかも


・・・そんな事言ったって信用できるのはグランディーネと雪斗ぐらいで他に頼れる人がいないけどさ


グランディーネじゃなくて自分で行けば良かったわ


萌依「そうも行かないか」


ボソっと呟くと教室の外からゆっくり、ゆっくりと歩く影≠見つけた


最初は人かと思ったけど影からして大きな体格の頭が右へ左へ、と動く


まるで
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