プロローグ
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――しかし……なんか引っかかるな。
「徐晃殿。部下の非礼を詫びたいのでよければ最寄りの街で食事でも奢らせて貰えないだろうか」
「あ!」
違和感に気付いたと同時に思わず声が出てしまった。
「……? 如何した?」
「なんでもない! いや、滅相もありません! 公孫賛様にそのような事をしていただくなど!」
訝しげな顔で俺を見る公孫賛に急いで告げ、自分の思考に潜る。
――なんで公孫賛が女なんだよ! ちょっと三国志と違うって全然違うじゃねーか!
「いや、そういう訳にもいかない。こちらの顔を立てると思って……」
公孫賛程のお偉いさんにそこまで言われたのなら付いていかないと失礼にあたると気付く。
「……わかりました。その……ありがとうございます」
混乱した頭で考えた結果、口から出たのは何故か感謝の言葉。
「……ふふ、おもしろい奴だな。では行こうか。牡丹の馬に乗ってくれ」
「ええ!? 私はどうやっていけば……」
「走って付いてこい」
「無茶ですよ! ああ、でもそんな無茶を振る白蓮様も素敵ですそうまるで――――」
そんなやりとりを聞きながら、混乱する思考をまとめながらも言われた通りに従い、公孫賛に促されるままに近場の街に向かった。
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