第二十九話 木山先生と普通に会話
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じてる人だって少なくはないと思いますよ」
俺のことではなく他の子供達のことを聞いてくる木山先生の疑問の方向から、俺がレベルアッパー対策をしていることにはまだ気付いてなさそうだと判断して普通に答える。もしかしたら気付いていて、その上で話の方向をそらそうとしているのかもしれないが、木山先生の気や意識の向け方などを見る限り大丈夫だろう。そう考えていると、今度は御坂さんのほうから声が上がる。
「レベルなんて関係ないじゃない。危険を冒してまでレベルを上げる意味あるのっ?」
「あるんじゃない? 御坂さんには及ばないけど俺だってレベル4なんだからそこまでは分からないし、それに学生の半分以上はレベル0なんだから考え方だってピンからキリまであると思うよ」
御坂さんはやっぱりレベルに関する劣等感に鈍感らしい。今後の佐天さんのことも考えると、少し釘を刺しておいたほうが良いだろう。
「けど、初春さんや佐天さんには「レベルは関係ない」とか言わないほうが良いよ」
「どうしてよっ!?」
俺の言葉に御坂さんが食って掛かる。まぁ、今の御坂さんなら仕方ないか。
「じゃー、御坂さんの同級生に巨乳の娘が居たとしよう。その娘から「胸の大きさなんて関係ない」って言われたらどう思う?」
「うぐっ!」
単なる例え話なのに御坂さんにはかなりのダメージが入ったようだ。
「やはり、若い娘さんというのは胸の大きさが気になるものなのかな?」
「がはっ!!」
木山先生の何気ない疑問に御坂さんは撃沈していた。
「わぁーっ」
丁度その時アイスクリームを持った女の子が俺達のテーブルの横を走り抜けていった。当然この展開は次に男の子が走ってきて……。
「わっ!」
テーブルの横で転んでしまい、木山先生のスカートにアイスクリームを落としたのである。
「ご……ごめんなさい」
男の子が謝っていると、先に走って行った女の子も戻ってきて一緒に頭を下げていた。
「大丈夫、問題はないさ。なに、この程度の汚れなら洗えばすぐに落ちる」
そう言いつつスカートを脱ぎ始める木山先生。子供達も一瞬ポカンとした表情になる。
「いや、だから脱ぐなって!!」
いつの間にやら復活していた御坂さんの声で木山先生の動きが止まり、その時には子供達も顔を真っ赤にしていた。
「え?」
木山先生がかなで表記するのが難しい発音をしながら首をかしげる。なんかちょっと木山先生が可愛く見える瞬間だった。
御坂さんが木山先生の対処でがんばっているので、俺は子供達のフォローにまわっておくことにする。
「あれは学園都市第三位の超電磁砲にもダメージを与えられる攻撃の一つなんだ。あの大きいお姉さんは訓練してる
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