コードギアスR2
0613話
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箱入りで育って来たが故に、一度信頼した相手に対しては絶対とも言える信頼を抱くのがあの天子の性格だ。
「うむ、了解した。……お主等はこれからどうするのだ?」
「一旦ホワイトスターに戻って戦力をこっちに持ってくる。そうだな……」
俺達幹部に、量産型W、技術班は来るかどうか分からないが……
「取りあえず、200人程度が姿を隠しておけるような場所を用意してくれると助かる。基本的にはこっちの旗艦で暮らしておきたいんだが……何しろ、現在改修中でな。まだ作業が完了していない可能性が高い」
「……200人、か。さすがにそれはちょっと難しいぞ。新国家に組み込む予定の地域にある街でも、まだ上は大宦官の手の者が多い。そうなると、迂闊に体育館や集会場のような場所を使う訳にもいかないしな。ある程度の人数に分けられないか?」
「量産型Wがいる以上はちょっと難しいだろうな」
人造人間という性質上、やはりどうしても臨機応変さには欠ける。
これが戦闘に関する事ならこれまでの蓄積データからレモンもどうにか出来るのだろうが、交渉が必要な事態になるとちょっと厳しいだろう。
「しょうがない、か。なら分かった。こっちで何とかしよう」
「待て、アクセル。何とかするとは言っても、どうするんだ?」
俺と洪古の会話を聞いていたスレイが、抱き付いていた腕を引っ張ってそう告げてくる。
そんなスレイの様子を見て洪古が生暖かい視線を送っているように見えたが……まぁ、気のせいだろう。
「現状のままのシロガネをこっちに持ってくる。別に改修中とは言っても動かせない訳じゃないだろう? なら最悪改修作業についてはこっちでやればいい」
「作業に適している場所だとは思えないが。……まぁ、しょうがないと言えばしょうがない、か」
俺の言葉でスレイも納得しかけたその時、待ったを掛けるように言葉を挟んできたのは洪古だった。
「ちょっと待ってくれ。200人以上が暮らせる生活環境が整っている艦? それは当然巨大なんじゃないか? そんなのが海に浮かんでいれば、当然他の者達に知られる事になる。そうすれば俺達の行動が察知される可能性があるぞ」
ん? 海? 洪古の言葉に思わず首を捻るが、すぐに何を言っているのかを理解する。そう言えばシロガネに関しては教えてなかったか。
「大丈夫だ。その艦にはミラージュコロイドという視認出来なくする為のステルス装置がついている。それと、海じゃない。シロガネというその艦は空に浮かんでいる艦だ。この世界でもブリタニアにアヴァロン級とかがあるだろう? もっとも、性能に関しては大人と子供程も差があるだろうが」
少なくても、そのまま宇宙に出る事が可能だというのはこの世界だと圧倒的なアドバンテージだろう。
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