コードギアスR2
0613話
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むしろ今の苦しい生活状況を変えられるのなら来るべき時が早く来て欲しいと願われている程だ。
もちろん、その地域のトップである者達に関しては基本的に大宦官の勢力下にある者だから、そいつらは時が来たら始末しなければいけないだろう。
中華連邦の軍隊に関しても同様で、司令官クラスは軒並み大宦官の支配下にある者が多いが、実戦指揮官達は俺達に……というか、星刻達に協力してくれる者もかなりの数いるらしい。話を持っていった者達は軒並みこちらの味方になってくれているとか。……いやまぁ、元々がそういう相手に限定して話を持っていっているんだから説得の成功率が高いのは当然なんだが。
そしてホワイトスターからシャドウミラーの戦力をこちらへと持ってくる事。
正直に言えば今のうちにゲートシステムを無人島からこっちに移したいのだが、時差の関係や、何よりもゲートシステム自体がかなり大きい為に迂闊な場所に設置出来ないというのが痛い。もし下手な場所に設置して、それを大宦官の勢力下にある者が目に止めたりしたら洒落にならないしな。
その為、取りあえずシャドウミラーの戦力をこっちに持ってくる時は俺が空間倉庫を使うしか無いだろう。人員に関してはASRS装備の輸送機か何かを使えば問題は無いだろうし。
そして、俺達が決起する前にやっておかないといけない中で最も重要で、尚且つ面倒なのは、天子を確保しておく事だ。
洛陽にある天子の……というよりも、大宦官達の居城ともいえる場所への侵入は魔法を使えば何とかなるだろうが……問題なのは天子をどうするかだ。
いや、もちろん連れてくるというのは分かっている。だが、どうやって連れてくるかが問題なんだよな。原作ではかなり臆病な性格だったが、そんな天子の近くで影から俺が姿を現したらどうなるか。まず間違い無くパニックに陥るだろう。最善の結果でも気絶といったところか。……いや、気絶なら逆に連れ出すのに向いているんだけどな。
それに影のゲートが見つからなくても、俺自身は天子と初対面でしかない。そうなると、当然俺を信用する筈も無く……
「駄目だな、手詰まりだ。結局星刻に骨を折って貰うしかないか」
「ん? 何がだ?」
思わず呟いた俺の言葉に、洪古が反応する。
「いや、天子を洛陽から連れ出すにしてもどうしたものかと思ってな。俺がこのまま行っても信用されないだろうし、そうなればやっぱり天子と直接顔見知りの星刻に映像データか何かを録画して貰って持っていくくらいしか思いつかない」
「……だろうな。俺にしても天子様とはあの時の一件以来会った事が無いから、星刻とは違って顔見知りとは言えないし」
「という訳で、星刻に連絡して映像データを録画して貰えるか? 俺の紹介と、俺に付いてくれば星刻と一緒に暮らせるとでも言っておけば大丈夫だろう」
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