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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第348話】
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ラス分けぐらいか」


 頬から手を離し、腕を組むと美春がすかさず口を開き――。


「クラス分けもヒルトと同じクラスだって」

「そうなのか? ……ますます一組の専用機比率が上がるな……。 てかクラスのパワーバランス悪すぎだろ」

「……何か意図があるんじゃないかな? ……近い将来、一年の専用機持ち全員一組に集結しそうな気がするな、私」


 人差し指をたて、まるで予言するかの様に呟く美春。

 心の中ではまさかとは思いつつも、案外あり得そうで怖い……。

 ふと時計を見ると、結構いい時間だということに気づいた。


「さて、美春。 そろそろ俺は戻るよ」

「あ……そういえばそろそろヒルト寝る時間だよね? また明日から朝トレ再開するの?」

「あぁ、身体は休めたしな。 鍛えないと持久力つかないし」

「そうだね。 ……頑張ってね、ヒルト? ……あ、福音だけど一応行くことは出来るよ? ……ずっと眠ってるけどね」

「……確か凍結封印されてるもんな。 ……でも、様子はみたいし今度連れていってくれ」

「ぅ、ぅん……。 で、でも少し気持ちの整理をつけてからね?」


 何故か急に顔を赤く染める美春、準備で何か恥ずかしい事でもあるのだろうか?


「わかった。 ……んじゃ美春、部屋割り決まったら教えろよな?」

「うん。 本当ならヒルトの部屋を希望したいけど……それはダメだって学園の資料に載ってたから出来るだけ近くになる様にお願いしてみる」

「ははっ、あまり我が儘言ったら山田先生が半泣きになるからな。 ……んじゃ、おやすみ」

「おやすみなさい、ヒルト♪」


 右手をひらひらと振ってその場で見送る美春。

 応えるように手を振ると俺はそのまま足早に自室へと戻っていった――。


――1025室前――


「あ、ヒルト。 部屋に居なかったみたいだけど何処に行ってたの?」

「お? 悪いシャル、待たせたな。 ちょい美冬と転入生に会いに行っててな」


 ドアに凭れる様にして待っていたのはシャルだった。

 服装はもう就寝時間が近いからか他の女子の様にラフな姿が眩しい。

 ――と、そんなシャルの表情がみるみる内に不機嫌な表情へと変わっていく……。


「……へぇ、転入生に『も』会いに行ってたんだぁ……」

「……あ、そういえばまだシャルも皆も知らなかったんだった」


 心の中で失敗したと思っても時既に遅く、シャルの不機嫌差はゲージがマックスに溜まろうとしていた。


「……何でヒルトがその【転入生】に会いに行ったのか。 僕……知りたいなぁ……」


 虚ろな眼差しが俺を捉えると、抱えた俺の制服の上着を持ったまま詰
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