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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第348話】
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思ってない辺りがまた滑稽に見えてしまう。
「まああの人の話はどうでも良いかな? 白ちゃんは織斑一夏の事好きらしいけど私は好きじゃないし、てかヒルトの方が……好き……だもん」
最後の方の言葉は小さいながらも、俺に対して好きと言ってくれた美春の頭を優しく撫でた。
髪質が良く、艶々と輝くような黒髪が美しく思えた。
「そういや美春、お前はご飯とか食べれるのか?」
「え? うん、試しに食べてみたよ? 人間の味覚って贅沢だよね? コアの頃はエネルギー供給がそうだったから何を食べても美味しくて直ぐにシールドエネルギーが回復しちゃった♪」
満面の笑顔で言う美春――食べたらエネルギー回復って辺りはやはりコアなのだろうと改めて思った。
頬に触れると伝わる肌の感触は俺や美冬のそれとは何ら違いはなさそうなのだが――と。
「ぁ……ぅ……。 ぃ、ぃきなりどうしたの……?」
俺が頬に触れたのに驚いたのか、視線を泳がせ、困ったように眉根を寄せつつ頬が紅潮した美春。
「あ……急に悪い、美春」
「……ぅぅん。 ……ヒルトに触れられるのは好きだから……てへへ……」
触れた手を自分の手で重ねる美春。
本当に触られるのが好きなようだ……嫌なら払い除けるだろうし。
重ねた手のひらから美春の体温が伝わってくる。
……やはり人間にしか見えないよな、美春。
「ヒルト……ありがとね? 名前つけてくれて」
「ん? ……気にするなよ、最初に会ったときムラクモが可愛くないって言ってただろ?」
「うん。 ……でも、ヒルトにムラクモって呼ばれるのは嫌いじゃなかったよ? さ、最初は確かにヒルトの事良くは思ってなかったけど……今は別だからね?」
重ねた手を優しく包むように握る美春――段々と手の体温が上がるのが伝わってくる。
「……えへ。 ……そうだ、ヒルトの妹になるんだからやっぱり私もお兄ちゃんって呼んだ方がいい?」
「呼び方は前も言ったが好きに呼んで良いぞ?」
「……じゃあ、変わらずにヒルトって呼ぶね? でもたまにはマスターとか兄ちゃんって呼ぶかも?」
舌をペロッと出して笑う美春――正直可愛かった。
……とはいえ、やはり美冬とのキスの方が衝撃的だったためそちらのがイメージに残っていたりする。
「そういや制服は?」
「んと。 カスタム制服じゃない普通のでサイズが合う奴で寸法出したよ、お母さんが。 明日の朝一には届くから多分転入も明日からかも? 戸籍はもう少し掛かるって言ってた。 身分証明とか色々あるって」
「……成る程。 その辺りは母さんに任せれば問題ないだろうから心配はしないが……後はク
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