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ネギまとガンツと俺
最終話「麻帆良祭〜最後の分岐点〜」
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「■■■■■」

 凄まじい魔力によって構成された大きな爆炎がタケルを、いや、タケルどころか飛行船までをも包み込む勢いで爆発する。

「……キミは、本当に強いな」

 タケルの呟きは、超から放たれた轟音によりかき消された。




 自分を呑み込もうとする巨大な炎を見据えて、エヴァンジェリンの言葉を思い出していた。

『魔法は実体のない幻想ではない。いわば水の如き流れる物体。現実に存在する本物の力だ』

 つまり、目の前にあふれる魔法の炎は、滝から流れる単なる大瀑布のようなもの。

 ――それなら!!

「ふっ!」

 腰だめに構えていたソードを全力で振りぬく。

 おそらく、それは誰の目にも映らなかっただろう。

 ほんのコンマの時間。

 誰にも断ち切れぬはずの爆炎の嵐は、確かに切断された。

 だが、それはあくまでも一瞬で。

 だが、一瞬があれば十分で。

 すかさずコントローラーで身を隠し、そのまま炎の隙間に体を突っ込んだ。




 気付けば、勝負は決していた。

 爆炎の魔法から躍り出たタケルに、超は空から引きずり落とされ地面に叩きつけられていた。その時の衝撃のせいか、彼女の軍用スーツはついに故障し、使い物にならなくなった。

 つまり、超鈴音の牙はほぼ全て抜かれてしまったことになる。

 マウントポジションをとり、ソードを超の首に突きつけ、タケルが口を開いた。

「もう、あきらめろ……」
「……いやと言ったラ?」

 超がにやりと微笑み、それに対しため息を吐く。

「キミを適当な場所に――」

 その台詞が最後まで言い切られることは無かった。

 なぜなら

「――っ!」

 ぞくりと。

 タケルの背筋が震えたから。
 



 事態は急激に異変を迎えていた。

「……マズい」
「な、何が起こてル!?」

 ストップしていた、もしくはその一部を欠損し動けなくなっていた小型ロボと人型ロボ。それらがまるでタケルと超を囲むように隙間無く全方位を埋め尽くし殺到していた。

「動けるか?」

 ヒソヒソとささやくタケルに、超もその不穏な空気を感じ取り、静かにそして残念そうに首を振る。

「スーツは完全に壊れてしまたし、無理して魔法をつかたせいもあって体が動きそうにないネ」
「……そうか」

 小刻みで独特な呼吸を繰り返し、ノロノロと超を抱える。

「何ヲ?」
「文句は後で聞く……少し黙ってるんだ」

 ロボたちに一斉に向けられた銃に、タケルはそれでも動かない。

「……」

 一拍の沈黙の後、場が一斉に動きだした。

 同時に火を噴く銃口が視界を焼き、響く銃声が鼓膜を激し
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