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ネギまとガンツと俺
最終話「麻帆良祭〜最後の分岐点〜」
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は流石、だが少し遅かった。キミの策は素晴らしかったが……あえて言うなら実戦不足だった」

 確かに、茶々丸とマナとの連絡が出来なくなった時点で、タケルが強制時間跳躍弾を手にしていた可能性を念頭に入れていなかったのは超らしからぬミスだったかもしれない。

 だがそれを含めても、今の今まで戦っていて実は時間跳躍弾で葉加瀬を狙っていたなど、誰が一瞬でその企てに気付くことができるだろう。

 間に合わなかったものの、ほんの数秒の沈黙でタケルがしようとしていたことに気付いた彼女は、むしろ流石というべきではないだろうか。

 ともかく、あらゆる予想外の全てを手にして、戦いを組み立てていたタケルの、いうなれば勝利だった。

 これで、残る面子は超鈴音だけ。

 ――強制時間跳躍弾がもうないのが面倒だな。

 内心でタケルが困ったように呟く。

 あれさえあればすぐにでも彼女を3時間後に送って、それで終わりになるが残念なことにタケルの手持ちの強制時間跳躍弾は葉加瀬に使ったので最後。

 つまり、残された手段は真っ向勝負しかない。

「……何で、ここまで無駄なく動けるカ?」

 俯き、顔を伏せたままの問いに、タケルは周囲に目を配りつつ、話をすることに逡巡する様子をみせたが、さすがに生徒の真摯な声に口を開いた。

「……さっきも言ったが、キミの策に関しては本当に素晴らしかった。多分本来なら俺もここまで首尾よくキミ達を抑えることは出来なかっただろう」
「本来なら?  ……!」

 首を傾げようとした超は、すぐにそれに思い当たったのか、驚きの表情に。

「まさか……」
「そう、そのまさかだ」

 22年に一度、神木に宿る魔法力。異常気象により一年縮まったことで綻びは始まった。

 本来、あと一年をかけてじっくり魔法教師の動きを探るつもりだったにも関わらず、期間が縮まり、そのせいで急いで探りを入れたせいで魔法教師に目をつけられた。

 全ての綻びはそんな、ほんの些細なことからだった。

 それがなければタケルが超に着目することもなかっただろう。何度も人前でカシオペアを使うことも、ネギにソレを渡すことも恐らくなかった。

 綻びの始まりがタケルに情報を与え、それが終わりへと繋がっていった。

「戦力だけでも全て整えたのは流石だったが」

 それも、学園結界を張りなおされてしまっては、小型ロボはともかく巨大ロボのほうは動かなくなり、結局は意味がない。

 全てはこの男。

 がっくりと肩を落とす超に、タケルがゆっくりと近づき。

「……まだネ!」

 顔を上げたその瞳にはまだ光が。

 そう、まだ終わったわけではない。

「何?」

 怪訝に首を傾げるタケルだったが、その可
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