第六十九話 十二月になってその十四
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「そうなるわね」
「そうね、実際ね」
景子はこのことも否定しなかった、まさにそうだとだ。
「そこはね」
「そうよね」
「とにかく。そうした人だから」
それ故にとだ、景子は飲みつつ微妙な顔になり述べた。五人共話をする間にもケーキを食べていてケーキはかなり減っている。
「私も結構引くところがあるわ」
「でしょうね、やっぱり」
「そうした人は」
「うん、本当に悪い人じゃないのよ」
景子はこのことは確かな声で言った。
「そのことは保障出来るけれど」
「いい意味でも悪い意味でも個性が強い」
「そうした人なのね」
「そうした人うちの学園には多いけれどね」
その中でもだというのだ。
「あの人はかなりのレベルよ」
「確かにうちの学園皆個性派よね」
このことは琴乃がしみじみとした口調で述べた。
「私達もそうだけれど」
「生徒数が多いけれどその皆が皆ね」
里香も言う。
「個性が強いわよね」
「そうよね、入学基準に個性があるのっていう位に」
「皆それぞれね」
「個性が強いのよね」
「しかも個性がそれぞれ違うわよね」
その学園内の個性派達が、というのだ。さらに。
「うちの学園って」
「そうよね」
「いや、いい一年だったわ」
この言葉は景子が言った。
「新年早々大きなイベントがあるけれど」
「景子ちゃんはね」
「今年一年楽しかったわ」
「私もよ」
琴乃も笑顔で語る。
「入学してからね」
「そうよね。楽しかったでしょ」
「入学した時本当に不安だったわ」
「私もよ」
このことは景子達だけではない、他の面々もだ。
「どうなるかってね」
「けれどね」
「そうよね、クラスの皆も部活でもね」
「いい人達ばかりでね」
「今もね」
景子はケーキを一口食べた、そしてだった。
ワインも飲んでだ、こうも言った。
「楽しいわ」
「さあ、新年はどうなるかしらね」
彩夏も飲みながら言う。
「それも楽しみよね」
「楽しいお正月にしようね」
里香も笑顔で言った。
「クリスマスの後も」
「さあ、とことんまで飲むか」
美優がここでまた言った。
「今日は」
「ええ、そうね」
「これからもね」
こう話してそしてだった、五人は今は楽しく飲んで食べた。そのうえでクリスマスを楽しく過ごしたのだった。
その朝だ、朝はというと。
五人は美優の部屋で目が覚めた、だが。
美優は起きると自分の頭を押さえてだ、こう言った。
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