第六十九話 十二月になってその八
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「そうなんだな」
「色々な宗教勉強してるから」
「そうか、巫女さんとしてか」
「そうなの。だから大学でもね」
志望先である八条大学宗教学部に進んだ場合もというのだ。
「勉強するわよ」
「何か私は」
「私も」
三人の話をここまで聞いてだ、琴乃と彩夏はこう言った。
「そこまで考えてないから」
「将来のことはね」
「大学には行きたいけれど」
「それでもね」
「どの学部に行くかも」
「就職とかもね」
考えていないというのだ、特に。
「これといってね」
「三人とは違って」
「これから見付ければいいんじゃね?」
美優はその二人にこう言った。
「見付けていないんならさ」
「これからなの」
「見付ければいいの」
「ああ、まだまだ時間があるしさ」
五人共まだ高校一年だ。、これからというのだ。
「だからさ」
「そうかしら」
「これから探せばいいの」
「なりたいもの、やりたいことを見付けてさ」
そのうえでだというのだ。
「そうすればいいんじゃね?」
「そうなるかしら」
「これからなのね。私達は」
「人間誰でもこれからってさ」
美優は笑顔でこうも言った。
「そう言うし」
「ううん、確かに受験まで時間あるし」
「まだまだね」
「それならね」
「まだ探せばいいわよね」
「そうだろ。世の中色々あるしさ」
仕事がというのだ。
「探せばいいさ、これからな」
「そうね、それじゃあね」
「私達はこれから探せばいいわね」
琴乃と彩夏は美優の話を受けてこう二人で話した。
「今すぐでなくてもいいから」
「これからね」
「そういうことだろ」
また笑顔で言った美優だった。
「まあそういうことで。次さ」
「次?」
「次っていうと」
「彩夏ちゃんの番だぜ、歌」
里香が歌い終わったところだった、見れば。
「さあ、じゃあな」
「そうなのね。早いわね」
「えっ、早いかしら」
里香だった、彩夏の今の言葉に驚いたのは。
「結構長い歌だったけれど」
「そうだったの」
「とにかく次はね」
彩夏が歌う番だというのだ。
「お願いね」
「ええ、じゃあね」
こうしてだった、次は彩夏が歌うのだった。プラネッツの面々はこの日はテストの打ち上げで盛り上がっていた。
二学期はこれで実質終わりだった、後はテスト後の消化試合を過ごしていって。
クリスマス当日が二学期の終業式だった、部長は二学期の終業式の後の部活で部員達にこんなことを言った。
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