暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒影の死神〜
『第四十一話』〜強くなりたい〜
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めなのかな………?


 そんなことを思っている時、姉さんが拓斗に質問をした。


「ねぇ拓斗。仕事ってどんなの?」

「あぁ、万屋だよ。所謂何でも屋だ」

「そうなんだ! 良かった!!」


 拓斗の答えに満面の笑顔を浮かべる姉さん。良かったって、何が良かったの?


「じゃあ、私が依頼してもいい?」

「依頼? まぁ、依頼なら出来るだけ受けるが……内容は?」

「えっとね、なのはちゃんとフェイトを特訓してほしいの!」

「は?」

「「あ!」」


 そうか! その手があったんだ!!
 姉さんナイス!

 そう思いながら姉さんを見ると満面の笑みでピースサインを返してくれた。


「その手で来たか……」


 拓斗は腕を組んで考え始める。……受けてくれるのかな?


「拓斗、僕からも依頼する。少しでもいい、なのは達を鍛えてやってくれないか?」

「しかしだな、今コイツ等は自分の得物がないんだぞ? お前等はデバイスがないと魔法が使えないんだろ? 俺が教えることは無いと思うが?」

「あるじゃないか。近接戦闘の仕方だよ。魔法を使わないんだから出来るだろ?」

「……報酬は?」

「出来るだけ多く出す。だから受けてくれないか?」

「……………」

「拓斗」


 黙り込む拓斗に姉さんが呼びかける。


「……はぁ、教育依頼の通常料金として一人三万円。及び必要経費をもらうぞ」

「それじゃあ……」

「いいよ、依頼だからな」

「「や、やったぁ!!」」


 嬉しさのあまり、思わずなのはと抱きあってしまった。


「そんなに嬉しかったのか? 特訓するだけなのにな」


 それをあきれた様子で見る拓斗。


「僕は艦長と経理の者に伝えにいくよ」

「分かった」


 拓斗は返事を返しながらデバイスルームを後にするクロノを見送る。


「さてと俺達は早速特訓を始めるぞ」

「え? 今から?」

「あぁ、俺の準備するためでもあるからな」


 その瞬間、私達三人の足元にヘキサ式の魔法陣が展開される。


「え?」

「な、何!?」

「安心しろ、俺の転移魔法だ


 空間の巫女よ 我は世界を越えるもの それは点と点 天と天 転と転 繋げ 結べ 結え『空前絶後』」


 そして私達三人は拓斗の漆黒の光に包まれた。
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