『第四十一話』〜強くなりたい〜
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うしな」
「そうだな……拓斗、君に協力してもらうことは出来ないか?」
「そう言われてもな。こっちにも仕事があるんだ。全てが終わるのはしばらく先の予定だし、戦闘の参加は不可能に近いな」
これは本当だが、実際はヴォルケンリッターと会わないようにするためだ。
以前、アイツ等の起こすことには傍観すると言った。
故にアイツ等と戦うことは出来ない。
「……ねぇ、拓斗君」
クロノと相談をしている時、なのはが俺に話しかけてきた。
「ん? どうした?」
「戦闘に参加できないのは、仕事があるから突然の出動に出ることは出来ないってことなの?」
「それもあるが、全ての仕事が終わるまでの間の時間が極端に少ないんだ。間の時間も海外小説の翻訳とかの簡単な仕事をするしな。ハッキリ言って今回は協力できそうにない」
「でも、ほんの少しでもいいから時間取れない?」
「フェイト?」
珍しいな。そんなに長い間一緒にいたわけじゃないが、フェイトは普段無茶を頼むような事はしない娘だ。それが無茶を頼むなんて……
「まぁ、裏技的な方法を使えばある程度纏まった時間は取れるが……一体どうした二人して。なにか頼みでもあるのか」
「そうなの。フェイトちゃん」
「うん、拓斗」
二人は頷き合うと、突然俺に頭を深く下げた。
「「私達を鍛えてください! お願いします!!!」」
そう言った。
フェイトside
「「私達を鍛えてください! お願いします!!!」」
「却下」
……………
「「「「「「「「えぇぇぇぇぇぇえええええええ!!?」」」」」」」」
「? どうしたんだ?」
私達の驚愕の声の意味を本当にわかってないのか頭にハテナを浮かべる拓斗。じゃなくて!
「即答!?」
「もう少し考えてくれてもいいはずなの!!」
「そう言われても、さっき言ったように仕事が忙しいんだよ。それに仕事は俺の生命線だ。仕事を断ったら信用がなくなるし、一度受けた仕事は途中でやめるわけにいかないだろ」
た、確かに……拓斗が忙しいのは分かる。一人暮らしだから仕事をしないといけない事も。でも!
「お願い! どうしても強くなりたいの!!」
「『裏技がある』って言ってたじゃないか? それで何とかならないのかい?」
「あれは限界があるんだよ。諸事情で限界いっぱいまで使ってるんだ」
「他に方法は無いの?」
「悪いが、全くないな」
「そ、そんなぁ……」
拓斗の答えになのはがそんな声を上げる。
どうしてもだ
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