『第四十一話』〜強くなりたい〜
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
連れられたフェイトとなのはがやってきた。
「拓斗君、ユーノ君、アルフさん」
久しぶりのなのはとの出会いに言葉はなくただ頷きあう。
「ユーノ、リニス、状態は?」
「プレシアにも見てもらってるけど、あまりよくない」
「破損が酷いので修復は部品の取り寄せも考えて一週間くらいかと」
クロノとユーノ、リニスがデバイスの状況を話しあい、なのはとフェイトは傷ついた相棒を見つめる。
「そういえばさ、あの連中の魔法ってなんか変じゃなかった?」
そんな中でアルフがそんな質問をした。
なのははともかく、お前は知らないのか? まぁ、ベルカ式も現代じゃ使う人が殆どいないらしいからそれも仕方ないか。
「アレは多分ベルカ式だよ」
アルフの疑問にコンソールを操作しながらユーノが答えた。
「ベルカ式?」
「かつては、ミッド式と魔法勢力を二分した魔法体系だ」
俺が忙しそうなユーノの代わりに答えた。
「ミッド式を遠近に適した汎用性の高い魔法体系だとすると。ベルカ式は対人戦闘、つまり一対一の戦闘スタイルを得意とする魔法体系だ。優れた術者はミッドで言う大魔導師と同じように騎士と呼ばれているらしいぞ」
「確かにあの人ベルカの騎士って言っていた」
俺の説明にフェイトが頷く。
「そのベルカ式の最大の特徴はカートリッジシステムで特殊な儀式で圧縮した魔力を弾丸に込め、それをデバイスに組み込み弾く事によって瞬間的に爆発的な破壊力を得るものだ」
俺はクロノにコピーしてもらったなのは達の戦闘映像の一部分――カートリッジを使用している部分を見せる。
「ここに排出された弾丸があるだろ? これがそうだ。確か、カートリッジシステムを組み込むことのできるパーツがあると聞いたことがあるが」
「え? じゃあなんでそのパーツをデバイスに入れないの?」
アリシアの尤もな意見になのはとフェイトが頷く。
「俺の記憶が正しければ、ミッド式と相性が悪いからだったと思うが」
「その通りだ。それに制御が難しく、ミッド式どころかベルカでもこのシステムの扱いづらさがベルカ式魔法の衰退の一原因に挙げられている」
俺の答えにクロノが付け足してくれた。
なるほどね、カートリッジシステムか……
「なら、拓斗君のヘキサ式は相性いいの?」
突然なのはがそう聞いてきた。まぁ、さっきまでの流れだったら気になるのも当然か?
ヘキサ式とカートリッジシステムの相性か……というか
「相性以前の問題だな」
「? どういう意味だ?」
「あぁ、カートリッジシステムはヘキサ式の特殊技能を魔
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ