『第四十一話』〜強くなりたい〜
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ってほしい。
「もしかして、その条件というものは……」
「多分想像の通りだと思うぞ? その世界で最低でも一か月生き抜け。勿論他者の援助なく一人でだ。チームを組んで行くのなら人数×半年間だがな」
僕が想っていた条件よりもひどかった。ていうか
「不可能だろ!? 一人で一か月!? 君は死に行けと言ってるのか!?」
「不可能じゃないさ。俺は三年近くその世界で生活してたんだぞ? それに比べたら比較的簡単だと思うが」
「君と一緒にするな!!」
……もし、この事をそのまま伝えたら上層部は『ふざけるな!』と叫ぶと思うんだが。
その光景が目に浮かぶようだ。
「もう少しだけ軽くできないか? いくらなんでも無茶だ。管理局のレベルじゃ達成できるとは到底思えないんだが」
「そうか? ……なら他に候補として『Aランク以下の魔獣が四六時中襲ってくる世界』か『常に魔力が吸収される(一時間にAランク程)世界』、『地上が全てマグマや強力な酸、強力な毒に覆われた世界』があるが?」
「君は鬼か!?」
そんな世界に行ったら一週間、いや三日も持たずに死んでしまうぞ!?
「だが、最初の世界よりは幾分かレベルが下の世界なんだが……」
「レベル? 世界ごとにレベルを付けているのか?」
「あぁ、最低レベルがAランク程か?」
「それにしてくれ。頼むから」
そうじゃないと、その世界に行った魔導師が全滅する。
「? その最低レベルが『Aランク以下の魔獣が四六時中襲ってくる世界』なんだが」
……………
「わかった。その事を上層部に伝えておくよ」
「頼んだ」
僕はもう知らない。おそらく修練世界に行かされるであろう方々。ご愁傷様です。
拓斗side
「それで、話は変わるんだが」
「分かってる。なのは達が襲撃された件だろ?」
うん。クロノは理解が速くて助かるな。
「その通りだ。一体どうしたんだ? フェイトはともかく、なのはは海鳴にいた筈だろ?」
「そうなんだがな。とにかくこれを見てくれ」
そう言ってクロノが映し出した映像には必死に戦うなのはとフェイト、さらに
「っ!?」
なのは達を圧倒的な力で追い詰めるヴォルケンリッター達の姿があった。
……なるほど。コイツ等か。
人を襲うなんてな。おそらく、はやての体調が悪くなりつつあるんだろう。時間は少ないということか………
「コイツ等は?」
今、クロノ達にこの事を知らせるのはまずい。闇の書は管理局では危険なロストロギアという認識にある。もし俺が教えたら
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ