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魔法少女リリカルなのは 〜黒影の死神〜
『第四十一話』〜強くなりたい〜
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 僕が想った通り、上層部は聞いた途端に騒ぎ始めた。
 現在、上層部の意見は大きく三つに分かれ始めている。

 一つは管理外世界とはいえ、魔法技術を有しているのだから管理局に従うべきだと声を荒げるいう『過激派』。

 もう一つは表向きには魔法が存在しない管理外世界であり、当の本人が拒否してるのだから仕方がないという『穏便派』。

 最後の一つはミッドとベルカの基がヘキサ式というのだから、自分達で研究しヘキサ式を見つけ出す方がいいのではないかという『研究派』。

 少数では生き残りが一人しかいないのだからヘキサ式は大したものではないのだろうと嘲笑う者などがいた。

 さらに少数では意見を発さず黙っている者もいたが、意見を発しているの人数は大きな三つの意見が殆ど同数だった。


 僕個人としては、ヘキサ式はとても強力だとおもう。だが、それは拓斗自身の努力の賜物だ。
 さらに拓斗はヘキサ式を扱うのには様々な特殊技能の習得が必須だと言っていた。
 その事も報告はしたが、上層部の過激派は殆ど耳を貸さなかった。
 もし、拓斗が提供したとしてもヘキサ式を使いこなすモノは数えるほどしかいないだろうな。


「なるほどな。その過激派の奴らが俺に交渉をしたいと」

「その通りだ。僕はやめるよう言ったのだが聞く耳を持たれなかった」

「所詮執務官ってとこか……なら、条件を出そう」

「条件?」


 もしも条件を満たしたらヘキサ式を提供するということか?


「そんなことをしていいのか?」

「構わないさ。条件を満たせばな」


 拓斗はそう言いながら不敵な笑みを浮かべる。……なんか、もの凄い不安なんだが。


「その条件は?」

「そうだな……俺達の一族ではいくつかの『修練世界』と呼んでいる世界があるんだ」

「修練世界?」

「言葉通り、修練を行うための世界だな。己の実力を高めるためにしばらくの間、その世界で武者修行をするんだ。俺もその世界を回りながら己を磨いた」

「……その世界で修行すれば君くらい強くなれるのか?」


 拓斗の実力は尋常じゃない。その強さの秘密がその修練世界というところにあるのならば、僕も少しは実力が上がるかもしれない。


「少なくとも、お前は強くなれないな」

「……は?」


 強くなれない? 先と言っている事が逆じゃないか?


「……なんで強くなれないんだ?」

「お前がその世界に行ったら、三日も持たずに死ぬぞ? 管理局で言うオーバーSランクの魔獣が星の数程いるからな。というより、それ以下の生物がいないんだが……」


 ……聞かなかった事にしよう。僕はまだ死にたくない。それと拓斗の出す条件がなにか分かるんだが、違
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