暁 〜小説投稿サイト〜
dark of exorcist 〜穢れた聖職者〜
第17話「クリス・フランペア 乱入者」
[1/3]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
「ヴオオオォォォオオォオォオオ!!!」
バフォメットが咆哮する。
「ッ!?」
2人は咄嗟に耳を塞ぐ。
ビリビリと空気が激しく振動し、周りの物質を吹き飛ばしかねないほどの音量が鼓膜を襲う。
耳を塞いでいても、お構い無しに大音量が響く。
10秒ほどでバフォメットは咆哮を止めた。
両手を耳から離すと、不愉快な耳鳴りが鳴った。
「ッ……何です? いきなり………」
「いやぁ〜驚いたねぇ〜」
クリスは耳鳴りを振り払うように首を左右に振り、フランは驚きながらもニコニコしている。
「…………!! フランさん! 全方位から悪魔が来ます!」
クリスが突然フランに向かって叫んだ。
フランは笑顔を消し、周囲を見回し始めた。
フランの視界の中で、複数の影が動いた。
目を凝らして見ると、ビルからビルを複数の下位悪魔が跳び回っている。
「確かバフォメットの咆哮には、下位悪魔を呼び寄せる力がありましたよね?」
「そうだっけ〜? でもねぇ〜、やることは同じでしょ〜」
「…………………そうですね」
何体が咆哮に反応して来るのかは分からない。
しかし、フランの言う通りやることは変わらない。
悪魔の討伐。
クリスは拳を構え、フランは袖から仕込み刃を出した。
そして、バフォメットの咆哮に反応して来た6体のゴブリンが、2人取り囲むように着地した。
「ケケケケケケケ…………」
「ギャガガガガガァ!!」
ゴブリン達は汚ない笑みを浮かべ、涎を垂らして獲物を見た。
「あぁ、クソ。やっぱこうなってやがったか」
2人の後ろから声が聞こえた。それと同時に………
バァン!!
拳銃より大きな銃声が鳴り響いた。
銃声と同時に……ゴブリンの首が消失した。
「……!?」
クリスは驚き、銃声が聞こえた方に振り向いた。
「………あなたは、さっきの……?」
そこに立っていたのは、先程廃ビルから出ていってもらった不良達のリーダー格。
黒と金のリーゼントが特徴の若者だった。
「おや〜意外なところで再会したねぇ〜」
「まったくだな………あぁ、やっぱこの髪形うぜぇ! 邪魔だ!」
若者は苛立ち始め、リーゼントを片手で崩し始めた。
リーゼントはあっという間に崩れ、黒と金の長髪になった。
「? どこかで見たことあるような………」
「えぇ〜、クリスちゃん忘れたの〜? 大聖堂で隣の部屋だったじゃんか〜」
クリスは記憶を遡り、ようやく若者の正体を思い出す。
「…………ああぁ!! ブライアンさん!?」
「やっと思い出したか、クリス」
黒と
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ