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殺し屋:鷹の目の悲しい恋 - Little light in the darkness -
第1話 - 過去 -
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後書き
病で亡くなった。
母は私を産んですぐに他界した。
父はずっと家の地下にある実験室で研究をするためだろう、
類縁とも縁を切っていた。
もう私には行くところが無かった。
そんな時私が出会ったのはある事件だった。
銀行強盗だ。
その強盗は手に拳銃を持っていた。
私はその拳銃を見てある考えが浮かんだ。
裏の世界で生きるという事。
父が地下で私に人体実験をしていたと言う事が警察にバレればただ事じゃなくなるだろう。
このご時世だ、面倒な事が起こるに違いない。
だが裏の世界ならどうだ。
誰も手を差しのべてくれない。
だが逆に考えれば誰も私に気付かないという事。
無論裏の世界に入れば警察に追われるだろう。
だが逃げ切ればいいだけの話だ。
私にはそれだけの力がある。
そうしよう、生き残るために―――
そう決意してから何年経ったであろう。
あの時私は6歳だった。
そして現在は12歳。
つまりあれから6年経ったのか。
あの時から必死に裏の世界で頑張った。
今では『鷹の目』という二つ名までついたぐらいだ。
だがその代償に感情を失った。
無口で無表情キャラに人の心を持たないのが私だ。
最初の頃は人を殺めることに戸惑いもあった。
だが今は何も感じない。
何も心に響かない。
それにこの世界にいると表の明るい世界の暗黒部分が見えてしまう。
表で生きている者には分からない闇の部分。
この世界でいろんなものを見てきた。
そしていつも思う。
あぁ……世界は残酷だ…………と。
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