第一部 学園都市篇
第2章 幻想御手事件
七月二十日:『千里の道も一歩から』
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捨て、先程の女傑と同じく歩き去っていく古都の後ろ姿を見送る。確かに、血族であるようだ。
「……サイッテー」
「……最低ですわ」
「言われなくても」
正直すぎる自分を嘲笑いながら、病院を離れていく美琴と黒子、よく分からないままに連れられていく春生。
それすらも、軽く見送って。嚆矢は、懐から携帯を取り出してコールした。
『現在、電話に出ることができません。ご用の方は、ピーと言うっ心音のあとに……』
繋がったのは、彼女らしい留守電。そこに――
「やあ、みーちゃん。時間無いから手っ取り早く済ますよ。ワリィんだけど、持病の癪で早退するわ。ち、違うんだからね! 蒸し暑いからとか、そんなんじゃ絶対ないんだからね!」
態態、ツンデレ風な捨て台詞を残して通話を切る。数秒待てば、けたたましく鳴る携帯。画面には、『固法 美偉』の文字。
それを、ボタンを押して答えた。『電源』ボタンを長押しして――――
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