暁 〜小説投稿サイト〜
打球は快音響かせて
高校2年
第三十四話 粘り
[7/7]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
た宮園は、浅海の目を見た。
険しい顔で少し見つめ合った後、ペコリと頭を下げた。

「すんません!勝ち越されました!」
「…………」

突然の行動に、浅海は一瞬面食らった。
が、すぐに笑顔になる。

「……よく一点で凌いだ!」

そう言って浅海が拳を差し出すと、宮園も自分の拳を出してゴツン、と突き合わせる。
会心のグータッチ。宮園は夏に比べて確実に、逞しくなった。人としての粘りが出てきた。
すぐに諦める“冷めた少年”の面影は、そこにはもうなかった。







[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ