コードギアスR2
0612話
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の時を生きる身だ。時間だけは無限にある」
「……アクセル・アルマー……」
それだけ呟き、小さく、本当に小さくだが頷き黙って目を閉じる。
「スレイ・プレスティ。……お前は俺のものだ。そして永久に俺と共に在れ」
そこまで言い、そっと唇をスレイの唇へと重ねる。
唇と唇を重ねるだけの、本当に簡単なキス。だが、それでも……スレイが俺を求める気持ちが十分に伝わってくるのは事実だった。
「ん、……ん、ん……」
お互いに抱き合ったまま数分程唇を重ね、やがてそっと顔を離す。
「……アクセル……」
呟き、俺に身を任せてくるスレイ。その身体をしっかりと抱きしめながらそっと髪を撫でる。
その状態で2人寄り添ってゆっくりと朝陽に煌めく湖を眺めていたのだが、ふとこちらに近付いてくる気配に気が付く。数は2人。
一瞬敵か? とも思って視線を俺が来た方向へと向けるが、すぐにそれが間違いである事に気が付く。湖と小屋を繋ぐ道から姿を現したのは、洪古だったからだ。そしてお供に小屋の前で見張りをしていた男の姿もあった。
「よう。起きたら誰もいないから……ん? ……ほう」
笑みを浮かべ、手を上げながらそう声を掛けて来た洪古。だが、すぐに何かに気が付いたかのようにニヤリとした笑みを浮かべ、面白そうに俺とスレイへと視線を向けてくる。
「どうやら上手く纏まったようだな」
「っ!?」
洪古の言葉で、今の自分の体勢を思い出したのだろう。スレイは息を呑んで俺から距離を取った。何しろ体重の半ば以上を俺に預け、腰を抱かれている状態だったのだ。少なくてもその様子を見て、俺とスレイが単なる同僚だと判断する者はいないだろう。特に洪古に関しては昨日のスレイの告白を実際にその目で見ているのだから。
「全く羨ましい事で」
見張りの男もまた同様に俺とスレイの関係を理解したのだろう。どこかからかうような視線を浮かべつつそう告げる。
「はっはっは。これで香凛にもいい報告が出来るな。後で教えてやるとしよう」
「ま、待て!」
洪古の言葉に、思わず待ったを掛けるスレイ。
「若い者同士がくっついたんだ。これ程嬉しい事は無いだろう。ほら、折角の記念日なんだ。今日くらいは2人でデートでもしてこい。……もっとも、中華連邦の街中ではそれ程面白い遊び場も無いだろうけどな」
「……いいのか?」
そう問い返しつつも、スレイの口元には嬉しそうな笑みが浮かんでいる。
もちろん俺としても、嬉しいか嬉しく無いかと言われれば嬉しい。だが、実際俺達が表舞台に出る時も迫っているというのに、面倒な仕事を洪古達に任せて遊んでいてもいいのかというのもある。
いやまぁ、実際のところ交渉とかで前面に出ているのは、あくまでも星刻の作り上
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