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リメイク版FF3・短編集
友のために・年少編
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な、青緑色の光を放つ六角長形の石が、浮かんでいる……?

大きさはそれほどでもないが、その清らかな光に触れんばかりに近づいた────その瞬間。



 雨が、やんでいた。まだ森の中だったはずなのに、いつの間にか夜空に星が瞬く平原に自分はルーネスを背負ったまま立っていた。
………そして闇夜の地平線から、幾つかの灯りがこちらに向かってやって来る──── ?

「お前たち……! 無事か?!」

 サスーンの、兵士たち………?

「全く、子供だけで無茶しおって! 姫様もかなり心配しておられたぞ、さぁ戻るぞ! ……ん、背負っている子供の方は、大丈夫なのか?」


「 ──── そうだ、これを……!! この花を、高熱病で苦しんでいるウル村の少年に……! 特効薬の材料となるんです、早く……早く、届けてあげてください……!!」

「何と……?! お前たちだけで、本当にドラゴンの住む山まで行き取って来たのか! 相判った、すぐに届けさせよう!」


「よ、かった………これ、で ─────」


「お、おいイングズ、しっかりせんか……!?」

 この時自分は、気を失っているルーネスを背負ったまま、前のめりにくずおれ、意識が遠のいていった ──────



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「 ──── ルーネス、イングズさん、二人ともケガしてまでぼくのために、本当にありがとう……! おかげで高熱も下がって元気になったよ!」


「もう、ほんとによかった……! アルクゥは寝込んでたし、あんたたち二人までボロボロになって帰ってきた時は、すっごく心配したんだからねっ!」

「あれくらいヘッチャラだってレフィア! ケガなんかサラ姫が白マホーで治してくれたんだしさ! ………でもなんで白マホーってケガには効くのに、アルクゥみたいな病気には効かないんだろうなっ?」


「白魔法で治せない病気というのは、それなりにあるものなの。だから、お医者さまがいるのよ」

「ふ〜ん……、まぁとにかくアルクゥも治ったことだし、あのわるガキどもに仕返ししてやるかっ!」


「やめてよルーネス、そんなことしなくていいんだ。ぼくはもう、気にしてないから。二人が無茶してくれたってだけで、十分だよ……!」

「っはぁ〜、アルクゥはほんと優しいやつだよなあ! ほらおまえも……、イングズもなんとか云えよっ」

「きゅ、急に話をふるなルーネス。まぁ、何と云うか………友の、ためと、いうやつだ」


「お……? なんだってイングズ、もっとハッキリ云えよ!」

「う、うるさいな。───サラ姫さま、もう城へ戻りましょう」

「あら、何云ってるの? 今日はウル村に泊まりに来たのよ」


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