暁 〜小説投稿サイト〜
IS《インフィニット・ストラトス》〜星を見ぬ者〜
第三十五話『選ぶ道』
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
とね……一つは僕、ここに……学園に居ようと思う」

「……」

「スウェンが……頼れって言ってくれたから僕はここに居ようと思えるんだよ」

「……そうか」


スウェンは背中を僕に見せながら、相槌を打つ。


「あと一つは……僕は自分であり方を決めようって思ったんだ。これからは、僕の意志で自分が正しいと思った道を選んでいこうと思う」

「……それが良い。敷かれた道を歩くより自分の意志で、自分の足でしっかりと進む。それが一番良い」

「うん。それとね、僕の本当の名前……『シャルロット』って言うんだ。大好きだったお母さんがくれた、本当の名前」

「シャルロットか……良い名前だ」

「ありがとう。スウェンにもこれからは名前で呼んで欲しいな……な、なんて」

「……」


スウェンが急に喋らなくなっちゃった……ち、調子乗っちゃったかな……


「わかった……シャルロット、これからもよろしく頼むぞ」

「え?……う、うん!」

さっきまで背中を向けていたスウェンが、いつの間にか少し顔をこっちに向けていたのがわかった。

スウェン……ありがとう。今ならハッキリわかる、僕はスウェンの事……











「シャルロット・デュノアです。皆さん、改めてよろしくお願いします」


丁寧に挨拶をする、女子制服を着たシャルル改め、シャルロット。真那は疲労感たっぷりの声で


「えっと〜その〜……ということですので、み、皆さん。仲良くしてあげてくださいね……はぁ、また部屋割りをしなければなりませんね……」


「改めてよろしくね、スウェン」

常時疲れた表情で言った真那。そして笑顔のシャルロット、そしてスウェンは軽く笑いシャルロットを見ていた。


「カルバヤン君、どういうことか説明してほしいな」

「デュノア……さんと一緒の部屋だったからね〜」

「……厄介な」


その後弁明するためにスウェンは、真那並みに疲労したというのは別の話である。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ