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IS《インフィニット・ストラトス》〜星を見ぬ者〜
第三十五話『選ぶ道』
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「ああ。本来なら建物の光等で星はよく見れないのだが、寮の離れの此処はよく星が見える……俺は気づけば何時もこうして此処に来ている」

「星が好きなんだね、スウェンは」

「……」

「スウェン?」


簪はスウェンの顔を覗きこむ。


「……こうして星を見ているときは、昔の事を思い出す。楽しかった事、辛かった事を……」


スウェンは自分の掌を見て


「それと同時に思い起こさせる。自分のしてきた数々の事を……俺は……」


首をふり、スウェンは苦笑し


「すまない、忘れてくれ。そうだ、今度お前に頼みたいことがあるのだが、構わないだろうか?」

「うん、いいよ」

「感謝する。本当にお前には助けられてばかりだ」

「そんなことないよ、私だってスウェンに……」

「?」

「な、何でもない!そ、それじゃ私寮に戻るから!」


そう言うと簪は慌ただしく寮へ歩いていった。


「……更識簪か」


簪の名を呟くと、スウェンも寮に向けて足を運ぶ。


「成る程、スウェン君と簪ちゃんはやっぱり仲が良いみたいね……」


スウェンが過ぎ去った後、1人の少女がそこには居た。











「スウェン、どこいったのかな……」


スウェンはたまにこの時間帯になると、外に行ってくるって言って部屋から出てく。もう20分たった。何をしてくるかまでは聞かなかったけど……。


「ま、まさか女の子と一緒に!!」


……そ、そんな訳無いよね!スウェンに限ってそんな夜に会うような娘が居るわけ……
け、けどもし本当にそうだったら……スウェン普通に格好いいし、ちょっと無愛想だけど優しくて、何時も気を使ってくれるし、一緒に居るだけで安心するし、絶対モテそうだよね……で、でもスウェンに限ってそんな……


「俺に限って何なのだ?」

「ひゃわぁぁ!!!!」


背後にスウェンが居たの気づかなくて思わず叫んじゃった……って声出てたんだ……


「何故そんなに驚く、可笑しな奴だ」

「は、ははは……」


お、可笑しな奴……それ結構ぐさりと来るよぉ……


「さて、戻って来て早々だが、俺はもう寝る。デュノアはどうする?」

「ぼ、僕もそろそろ寝るよ。明日は普通に授業あるからね」

「そうだな」


スウェンはそのまま自分のベッドに寝転がって、背をこっちに向けた。僕もベッドに寝転がって


「電気消すね」

「ああ」


同時に部屋は暗くなり、静かな時間がやってくる。
い、言うなら今だよね?


「ねぇ、スウェン。僕決めたことがあるんだ」

「何だ?」

「えっ
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