暗殺者
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
と、ドアがばたんと開いて一人の侍女が現れた。
ガラガラとワゴンを押しながら部屋に入る。
「何のようだ、地下水。侍女のフリをするならせめて部屋はノックしてから入るんだな」
「よくご存知で」
そういいながらタバサにお茶を出す。
タバサはそれに警戒すると
「お茶なら何も入ってませんよ。盛るつもりなら、時間と場所を選びます」
「私をさらうの?」
地下水は懐からナイフとロープを取り出した。ナイフが地下水と知っているが確かに魔力を持ってるな・・・
「はい。それが依頼者より、私めが受けた任務ですから」
「依頼者と言うのは、アルトーワ伯?」
「さあ。それは申し上げることはできません。さて・・・、できれば、おとなしくつかまっていただきたいのです。騒ぎになるのは私の趣味ではありませんし。それに姫殿下のような高貴なお方に、乱暴を働きたくないのです」
堂々とした仕草から地下水がよほどの自信を持っていることが分かった。タバサははじかれたように立ち上がり呪文を唱えて杖を振る
「ラナ・デル・ウィンデ」
巨大な空気の塊が地下水を襲うが地下水は右に転がりかわした。空気の壁は壁にぶち当たり四散する。
俺はすばやく地下水に近づき横に剣を振る。それも地下水は避けた後
「依頼の邪魔をするものは殺せとの命令ですので、貴方から先に始末することにしましょう」
地下水は左手を突き出し
「イル・ウォータル・スレイプ・クラウディ」
杖もなしに系統魔法を使ってくる地下水
青白い雲が現れ、猛烈な眠気に襲われるが
「召喚!ペコ。キュアブリンク!」
オレンジ色の丸い生物が現れ俺の頭上にて光を放つと俺の眠気は引いていった。そしてペコは消える
「な、なんですか、さっきのは!?」
と突然出てきたペコに驚く地下水俺はその隙をついて地下水に向かって走り出すが、地下水はすぐ立ち直り
「ラグース・ウォータル・イス・イーサ・ウィンデ」
俺に向かって氷の矢が飛んでくるが、腰に佩いていた剣を抜き飛んで来る氷の矢をすべて斬りおとす。
「氷の矢をすべて剣で斬りおとすなんて!?ですがこれだけでは私を止められませんよ!」
エア・カッターをティーカップに向けて撃つが俺は
「ウィンド!」
同じ風の魔法で地下水のエア・カッターを相殺した後
俺は走りながら剣をくるりと回転させ柄で侍女の腹を殴って気絶させた。
そしてドアがばたん!と大きく開いてどやどや衛士たちがなだれ込んできた。
カステルモールの隊ではなく、宿の一階で警護していた衛士たちだ。
一部が俺を取り囲み杖を向け警戒する。
「姫殿下!ご無事ですか!」
「イザベラさま!」
タバサは
「平気」
そして
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ