暗殺者
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片もないしな・・・本人はそれに気づいてないようだが。
それからイザベラは今回の依頼内容を話した。途中カステルモールが無礼者とタバサに杖を向けたが攻撃する様子はまったくなかったのでそのまま黙って話を聞いた。
依頼内容は
アルトーワ伯という領主がどうやら謀反を企ててるらしく、イザベラを罠にはめ人質にしようとしてるからそれを逆手にとって謀反の証拠をえる。といった感じだ。
それに相手の領主は地下水という凄腕の傭兵メイジを雇ったとか、その話をしてイザベラはこちらに向き
「そういえばこの人形の使い魔も傭兵メイジね、今日は杖を持ってる様子はないけど、どういうつもり魔法を使わない傭兵メイジなんてただの平民と同じよ」
「杖は隠してるだけで持っている、それに魔法が無くともそれなりに戦えるようにはしてるさ」
「ふぅん、魔法なしでねぇ、そういえばあんたの名前聞いてなかったわね」
「アルウィン・ルベルだ」
「アルウィン・ルベルねぇ、聞いたこと無いわ。見たことも無い魔法使ってたけど、あんたほんとは弱いんじゃないの?」
「俺が弱いかどうかはこれから分かることだ」
「ふん、今回の報告で見ることにするわ」
その後、途中の宿場町で一泊することになった。そして時刻は夜。
俺は壁に寄りかかりシルフィードが退屈しないようホロホロを召喚し飛ばした。
タバサは何か思い出してるのかベットに横たわり、小さく笑みを浮かべて子守唄を歌い始めた。俺は驚きつつも黙って聞く。歌が終わってから
「いい歌だな」
コクリと頷いた後
「母さまが歌ってくれた」
「そうか」
その後、扉が叩かれた。
タバサが身を起こし杖を掴んで警戒する。顔もいつもの冷たい表情に戻った。
「誰?」
「私だ。カステルモールだ」
俺はタバサのほうに一瞬向きタバサはコクリと頷く、そして俺は扉をあけ
「何のようだ?」
カステルモールは慎重にあたりを見渡し、細かく調べた後さらにディテクトマジックを使った。
「・・・魔法で聞き耳をたてている輩はいないようだな」
そしてカステルモールは恭しく帽子を取ってタバサの前で跪くと
「どうかわたくしめに殿下をお守りさせてくださいませ。このような素性の知れぬ者より殿下をお守りとおします」
一応俺は
「お前はイザベラの忠実な部下ではなかったのか?」
「私はあの王権の簒奪者の娘に忠誠など誓っていない!私が真に忠誠をささげるのはシャルロットさまのみ!」
「護衛はアルで十分。それに私は殿下じゃない。ただの影武者」
「その護衛の男が私たちより強く信頼におけると言うのですか」
そういって俺をにらみつけてくるカステルモール。
「俺が強さの証明をすれば良
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