吸血鬼
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
俺たちが翼人たちと村人の問題を解決した後、また依頼が来てプチ・トロワにくることになった。
休む暇もなかったが、タバサの母親の命がかかってるし仕方がない。
次は吸血鬼のようだ、しかしイザベラは腹立つな……今回はとくに何もしてこなかったからよかったが。
そして今回の目的地ザビエラ村の少し離れた所に俺たちは降りた。
あ、そうだ神が俺につけた能力一つがわかった。どうやら動物の言葉がわかるらしい。
普段人のいる所ではしゃべれないシルフィードがそのことを知ったとき大喜びした。
……なぜか召喚獣達の言葉はわからないが。
俺はタバサに
「ここでいいのか?村までまだ少しあるぞ」
「今回は慎重にいく」
「そうか」
そしてタバサはシルフィードに
「化けて」
「いやいや!どうして!」
首を振って嫌がるシルフィードに俺はとりあえず説得して見る。
「竜の姿だとおしゃべりできないぞ」
「きゅい!そ、それは嫌なのね。でも二本足ってぐらぐらするから嫌い!歩きにくい!きゅいきゅい!」
「翼人のときにも言ったが、竜の姿だと村人達が驚くだろう。人の姿にならないと村に入れてもらえないかもしれないぞ」
「きゅいー、しかたがないのね。我をまといし風よ。我の姿を変えよ」
俺は嫌な予感に咄嗟に後ろを向く。
変化が終わったシルフィードは裸だった。
「う〜〜〜〜、やっぱりこの体嫌い。きゅいきゅい」
その後、シルフィードに服を着せタバサは杖とマントを渡す。
「お姉さまどういうおつもり?」
「あなた、騎士。わたし、従者」
「?」
首をかしげるシルフィード。
「……多分、囮ってことだと思うが」
「きゅいいいいいいい!お姉さまそれほんと?」
コクリと頷くタバサ。
「ひ、ひどいのね!もうこうなったら後でお肉たくさんもらうんだから!きゅいきゅい」
「アルは召喚獣出して、隠れて村に入って」
「分かった。では、召喚!」
俺の前に黒い機械兵が出てくる。ちなみに霊は隠れてます。
「これはゴーレム?」
タバサはじっと機械兵を見る。
「これはとらわれの機兵と言われる召喚獣だ、ゴーレムではないんだがまぁ……金属でできたゴーレムとでも思ってくれ」
「あとで詳しく聞く」
「説明が難しいんだが……わかった、後で話す」
そして俺たちは村に向かった。
村に着くと遠巻きに村人たちが噂しあってた。
「今度派遣されてきた騎士さまは若い女の人みたいよ」
「呆れた。子供を連れてなさるわ」
「あれ何かしら?ゴーレム?使い魔のほうが強そうじゃないか」
「こないだの騎士さまのほうが、なんぼかお強そうじゃ」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ