第59話 さて、死体の正体は
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ーティファクトを使っている。
「どうした?」
「どうもこのかちゃんが一番乗りしたんだけど、ぎりぎり間に合ったみたい」
先に来ていた忍義姉さんに聞くと結果的に現れた死体は虫の息ではあったが死体ではなかったようで、それに気付いたこのかがアーティファクトを使い助けようとしているようだ。
「もう、大丈夫やぇ〜」
どうもなんとかなったらしい。
さすがは東洋一の魔力を持つと言われるだけはある。
とりあえず、現れた死体もとい元死体には事情を聞き出さないといけないこともあり、念のためオレ達が住んでいる別邸の空き部屋に連れて行くことにする。5分もかからずに空き部屋を整えるファリンさんはさすがだ。
見張りも兼ねてファリンさんとぬこモードのリニスが部屋に入り、直ぐに対応できるようにその隣の部屋でオレが休むことにする。オレが同じ部屋に入らなかったのは元死体さんが女性だったからだ。もっともオレが隣の部屋に入ったのはあくまでも念のためで、大概のことはファリンさんで事足りるし、万が一があったとしてもただのぬこの振りをしたリニスの奇襲を防げるのもいないだろうが。
差し迫った状況と言うことでもないので、普通に学校に行く。
そして学校から帰ると元死体さんも気がついていて、体調に気をつけながら話しの聞き取りも始まっていた。
ちなみに元死体さんは「ラーラ」さんと言うらしく、最初はどこの言葉で話しているか忍義姉さんでもわからなかったようだが、何故か日本語がわかるらしく、途中からたどたどしいながらも日本語で応答してくれたらしい。
オーラの「纏」の具合から念能力者ではあるが、そこそこ程度の練度でしかない、充分対処可能なレベルというリニスの判断もあり、夕食後の話し合いにはオレも参加する。
で、ラーラさんの話しをまとめると、予想通り、彼女は「HUNTER×HUNTER」の世界のグリードアイランドのプレイヤーらしい。
どうも幼なじみのプロハンターら5人と約15年前−−−彼女の体感時間でだが−−−からずっとグリードアイランドをプレイしているが、その幼なじみは10年も前にグリードアイランド内で行方不明というか死んだらしい。なお、その幼なじみは幼少期から神童と言われ、15歳でハンター試験合格、天空闘技場のフロアマスター就任、大金を支払ってグリードアイランド購入など、様々な記録を打ち立てたらしい。
もっともオレ以外にはそれがどんなにすごいことかはわかるわけもないし、ついでに言うとオレにもすごいというのはわかるが、本当にどんなにすごいことなのかは実感がないが。
なお、その幼なじみがパーティーの他に誰にもわからない暗号変わりに日本語を彼女らに教えたらしい。彼女も最初は暗号であるはずの日本語で日常会話をする
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ